タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

Nikola Motor


 電気自動車について、日本だと、ほとんどが乗用車の話題だと思います。
 米国においても、実用化されている電気自動車はテスラのEV乗用車です。


 でも本当のところの勝負は、ピックアップトラックだったり、このビデオにあるような長距離トラックだろうと、米国では言われています。


 二コラという会社がIPOしたのが今年の2月ですが、多分、IPO以前に、このビデオを見た記憶があります。その当時、このビデオについて言われていたのは、『この車は張りぼてで坂道を重力で降りているだけだ』、、、でした。


 実際、このビデオが投稿されたのは、日付が記載されていますが2018年1月です。
 アメリカ初のEV車量産会社になったテスラが、自動車生産に苦闘していた時期で、そのころ、名前も聞いたこともない二コラという箸棒の会社が、コンテナ車をけん引するような車両を作れるわけがない、、、と。


 今週、二コラがアメリカ最大の自動車メーカGMと協業を発表、二コラのEV技術を使ってGMがピックアップトラックを生産するという内容です。先行するテスラがEV技術を持っていても自動車作りは素人で、ものすごい苦労をしていたのを見ていた投資家は、これこそ理想の組み合わせと、両者の協業をもろ手を挙げて歓迎しました。


 昨日、ヒンデンブルグという証券会社が出したレポートです。
「いかにして噓の海を、アメリカ最大の自動車メーカーとのOEM協業で拡大させたか?」
 ものすごい記事ですよね。
 
 この中で上記のビデオは、「丘の上に車両を引き上げ、坂を下っただけだ」と述べています。もちろん、それだけではなく、今まで二コラが達成してきたといういくつかの実績について、「そんなものはもとからない」と断定しています。


 多分、二コラという会社が、箸にも棒にもかからない田舎の企業であれば、「たわいもない小さな嘘」、あるいはイメージ映像です、で済んだものが、GEと協業を発表するほどの大きな会社(時価総額142億ドル、1兆5千億円)になってしまうと、社会的責任というかコンプライアンスで、指弾されるのは仕方のないことですね。


 いま米国では、大統領選挙戦真っ最中で、11月には新しい大統領が決まります。民主党が勝てば、民主党はエコが大好きですから、EVや水素自動車が推進されるだろうと、ロビンフッドアプリを使って小口投資する若者たちが二コラに多数投資しているようです。株価は30%以上、下落しています。