貧者と障碍者を排除するバンコク公共交通システム
バンコクの公共交通システムについての苦情を取りまとめたもの
バスについて曰く、
渋滞に巻き込まれ時間が掛かる
停留所ではバスの到着情報がわからない
バスの接続が悪い(停留所間を歩かなければならないところもある)
使われているバスが古く、エアコンがなく、時に排気ガスが車内に入ってくる
対して地下鉄高架鉄道は
料金が高い
個別に運営されていて、乗継ごとに切符を買う必要がある
乗換駅での接続もいったん駅の外に出るなど、非常に悪い
日本だと、バスと都市内鉄道は一括して公共交通システムみたいな感じで扱われていて、
それぞれの特性に合わせて分担し合っているという感がありますが、バンコク市内だとバス
システムの一部を都市内鉄道が切り分けて担っているという感じになっています。
料金についていうと、月収25000バーツ以上の人だけが地下鉄高架鉄道を通勤に使っているとのこと。これはバンコク市民で通勤する人の20%程度、バンコク市民全員にならすと人口の2%しか使えていない乗り物であるとしています。
一方、障碍者対策ですが、高架鉄道が開通した当初、エレベータが設置されている駅はわずか2駅であったのが、裁判所の命令もあって現在ではほとんどの駅に設置されているとこのとではあります。…ただし、
これはBTSエカマイのエスカレーターですが、最初の7段は階段になっています。
洪水対策のようにも見えますが、スーツケースなどを持っていると見ただけで嫌になる階
段です。また、通りのこちら側は上りエスカレータがあるだけで、下りはありません。結
局、後からつけている施設であり、写真のように道路に面する歩道も狭いので、設置したく
てもスペースがないということなのだと思います。
ここでは障碍者対策と言っていますが、タイも急激な高齢化社会に突入しているので、都
市内高速鉄道は、早晩、使えたくても使えないものになりそうではあります。
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