タイ国内旅行19 ナコンパトム行 ⑪
シンプルなものは美しい。薄く軽いものも美しい。
ありそうであまり見ないフォルム。
アーチ構造そのものを橋にしたもの。しかもアーチ以外、必要最低限のものしなかい。アーチ部材は単なる平たい板。
手前側のパイプが返す返すも残念。
2橋、歩道橋が並んでおり、こちらは凸なので、歩行者専用。隣はバイクも走行可。
側面から見ると部材の薄さに愕然とします。アーチは鉛直荷重をアーチ軸線方向の軸力に変換する構造で、こんな薄い、形状的になにも補強されていないコンクリートの板だけで構造を成立させているんですよね。
運河の一連の橋を見ると、この橋も建設からおよそ100年近く経っているはず。塗装をして手入れしてくれているのだけれど、コンクリートの被り(=鉄筋までの厚さ)が薄かったようで、剥落が激しいですし、鉄筋もボロボロなんでしょうね。
今だと、新しいいい材料も多いので、これから100年持つように補修してあげたいですね。
これは同じ運河に架かる橋ですが、見た目、重いでしょ、、この橋、中は輪切りにすると空洞、いわゆる箱桁です。
多分、、、類推ですが、アーチが若干扁平なので、アーチに曲げが作用し、箱断面にしないと構造的にモタなかったのだと思います。橋としては重量的に重くなり、両端で支える地面の下の基礎も大きくなっていると思います。
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