タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

タイ国内旅行 20 チャイニャート行 ⑨

 引き続き、Phraya Banlue運河の「橋」です。

 カラフルに塗り分けられた橋です。
 最初はちょっと突飛な色使いかなと思いましたが、色相環でみると同系色とまでは言えませんが、反対色(補色)でもなく、意外にいい色使いなのかもしれません。


 中央支間右寄りにタワーが立っています。左側から電線が渡されています。夜間の照明なのか、祭りの時に何らかの飾りがつくのか?

 構造系はトラス構造。
 パッと見、圧縮に強い木材を引張材に、断面が細いので圧縮に弱い鋼材を圧縮材に使っている奇異さを感じ、本来なら上弦材に木材、下弦材に鋼材だろう、、、と思いましたが、材料特性を無視すれば、こちらの方が橋としての安定感はありそうです。


 鋼材の鉛直材が4本ありますが、中央寄りの2本に、外側に斜めに支える部材、ニーブレスが付いています。主桁が圧縮を受け横倒れするのを防ぐ部材です。

 ちょっとうねっていますが、初期の木材のゆがみなのか、経年変化or洪水による変形なのか。鋼管をこれだけ曲げて設置するのも大変で、実は洪水で変形し、パイプには相当な力がかかった状態なのかもしれません。

 上弦材は溝形鋼。中段に渡してある鋼管は、防護柵の機能が強いのでしょうが、斜材の座屈防止にも寄与していそう?

 上弦材の端部は、ピン構造ではなくて、剛結構造風な取合いになっています。トラス鋼材に余計な力が掛かってしまいそうではあります。材木への負担を考えればピンで取合うのが良かったのか、剛結にするにしてもこのような形で力の分散を図る方が良いのか、何が正解なのかはわかりません。