タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

タイ国内旅行 20 チャイニャート行 ⑲

 ター・チン川沿いに下る旅行4日目、最後の吊り橋です。

向こう岸側の護岸には道路が通っており、その道路に影響ないよう、護岸位置に階段を設けて桁の上に上がるようになっています。
 吊り橋ではありますが、吊られているのは中央径間のみで、側径間は自らの桁剛性のみで成立してます、、、それだけ桁がゴツイということですね。

 こうやって見ると、どうしても、手前陸地側の側径間が気になる。


 小生なら、手前主塔位置での橋桁の高さを河川断面が確保できる程度にもっと下げ、向こう岸の護岸位置と同じような形で、地面に下ろすでしょうね。仮にこうやっても、吊り橋の基本構造には全く影響がありません。


 設計者は橋を側面から見た「一般図」をもとに議論を進めますので、左右対称の方が見た目はいいのですが、現地で見ると手前の桁がいかにも余計、、、にみえます、

 橋への上がり口。多分こうしないとバイクが通りそうなので、あえて階段を設けているのでしょう、、、 手前側が仏教寺院であり、「門」の上に仏塔があります。

 ケーブルは片側3条。取合的には一つ前に紹介した太鼓橋吊り橋と同様です。
 ただ如何せん、ハンガーロープが心もとないほどの細さ、、、。


 あくまでも比較ですけども、前回の吊り橋はメインケーブルが片側2条でしたが、ハンガーはもっと太かった(断面で2倍以上?)です。前回のが過大設計なのか、この橋が危険側の設計なのか。まあ地元のおっちゃんたちが比較してみることはないでしょうが、安心感は前の橋の方がありますね。

 水平に張られた手すりというか、水平ワイヤーですが、橋が太鼓橋状になっているので、張力をかけずらい形なので、見るからに弛んでいます。側径間側はパイプ製の手すりであり、軽量化を図ったゆえの構造なのか不明ですが、ちょっと不細工です。


 歩廊はグレーチングで下が見えます。歩く中央部は縞鋼板で、全体的に軽量化を目指したものなのでしょうか。

 桁は補剛桁構造で、かつアーチ状になっているので、自重を支えるくらいなら、これだけでもモチそうという感じです。トラス下弦材にボルトが見えますが、溶接で添接板をとめています。ボルトは位置決めようなのでしょうね。


 脚の下側が茶色に塗られています。多分、上部の「黄金色」は全体構想から採用された塗色だと思いますが、川の中で泥水に曝される部分は、汚れが目立たない色に変えたのでしょう、細かい配慮だとは思います。

 ボートミュージアムと英語で書かれた建屋があり、幅の狭い、先端の競りあがった、古式戦闘船を形どった舟が多数置いてありました。


 祭りの日には橋が人出で満載になり、贔屓の舟を応援するのでしょう。