タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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タイ国内旅行 30 チェンマイ青梅買出 ⑬

 昨年1月に、チェンライからメコン川沿いの街チェーンセンに行き、その後、ナーン県の山間を訪ねた際にも、訪れた寺、Wat Rong Khun - White Templeです。


 この寺は「タイで最も美しい寺」、ベスト3を上げれば必ず入るお寺です。
 別名、ホワイトテンプルで、寺全体が、白一色、、、なわけですが、ここだけは金色。

 桁のシルエットからみると、斜めに組んだ部材が組み合わさっていますから、トラス橋のように見えます。

引いた感じだとこんな全体図になっています。

 豪華絢爛の一言。
 構造的なことを言えば、ストラット付き単弦トラスという構造になります。
 トラスは通常、横倒れ防止のために2枚一組に使いますが、この橋梁では1枚構造として、左右にストラット(つっかえ棒)を出して橋梁の歩廊を下から支えると同時に、トラスが倒れ込むのを防いでいます。


 なお、橋梁上部にせり上がった部分は、多分に意匠だとは思われますが、橋桁を吊っているとも見えます。

 規則正しく並ぶストラット。溶接は割としっかりとしています。

 タイには大きく分けて宗派は2つあるだけです。民間仏教と国家仏教です。
 日本だと、総本山に行くなどの場合を除けば、僧侶が違う寺に参拝することはないかな、、、と思います。


 橋桁上に5人の僧侶が渡っていますが、この寺の僧侶ではなく、見学というか参拝に来た、他の寺の僧侶だと思われます。

 奥の寺院と重なって、いささか煩雑です。

 橋桁上の競り上がった構造が意匠であれ、構造部材であれ、一旦、橋構造に取り入れられると、それなりに力が掛かってしまい、それに対抗するよう部材を組む必要があり、左右の横繋ぎ材は、倒れ込みを防止するもの。

 競り上がり部材の端部。コンクリートの支柱にしっかりと止められています。
 競り上がった部材は股が開くようになるため、それを抑制するためにはこんな感じで、端部で抑える必要があるのでしょう。

 雲形というか仏教の天国を表すような意匠が橋側面に取り付けられています。
 タイだと、一般的に、この辺が雑にとりついていますが、この橋ではしっかりとした、溶接で肉盛りされています。