タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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飛びもの、とまりもの

 野鳥写真の世界では「飛びもの」というものと「とまりもの」というものがあるそうです。

 

「飛びもの」とは鳥の飛んでいるところを写真撮影すること
「とまりもの」とは鳥の静止しているところを写真撮影すること


 野鳥写真の世界は意外に狭く、いずれもが一家言持っている人たちの集まりみたいで、どっちが上とか下とか、こうしないのはおかしい、、、など、議論というか自分の主義主張で他人のマウントを取りたがる人が多いようです。


 例えば、「飛びもの」のほうが「とまりもの」より、上位にあると主張する人たちがいて、「とまりもの」ばかり写真発表している人たちを、あからさまに下に見るそうです。その人たちの主張は、「鳥が他の動物と違うのは空を飛べるからで、鳥の写真撮影は飛んでいる姿を第一にすべき」というものです。また一般に「飛びもの」の方が熟練の技を必要とするからかもしれません。


 また写真撮影には手持ち撮影と三脚撮影がありますが、同様に三脚撮影の方が手持ち撮影より上位にあり、野鳥観察で出会うと、三脚派は「手持ちは早くどこかに行け」みたいな目で見ます。


 多分これは、昔のカメラは手振れ防止機能がなく、レンズも重くて暗いものが多く、三脚に載せて撮影しないとまともな写真が撮れなかったため、手持ち=素人と見下しているようです、、、最近のカメラは手振れ防止機能が向上し、かつ軽量レンズも普及したため、そこそこの望遠レンズでも手振れせず手持ち撮影ができるようになっています。


 現在、なるべく多くの鳥を見てみたいと思っているので、散歩しながら場所を変え手持ちで撮影し、鳥と見れば「飛びもの」でも「とまりもの」で分け隔てなく撮影しています。


 ただ「飛びもの」はピントがうまく合わなかったり、画角からそれてしまったりで、それなりに構図を検討してシャッターを切れる「とまりもの」の方が、今の機材でいうとベストな写真が撮れます。


 幸か不幸か、タイで一人で写真を撮っているので、飛びものorとまりものでストレスを感じることはありません。ただし三脚派には、ごくたまに、冷たい視線を投げかけられます。