先に受取って後払いは拒否される
ちなみに、ファイザーのワクチンですが、タイ政府はファイザーと1300万回分の供給について交渉しています。
タイ政府としては、「最初に受け取って、支払いはアトでしますので」、、、といっているようで、ファイザーはこれを拒否しているとのこと。
どれくらいアトで支払うと言っているのか不明ですが、以前、バンコクの私立病院が接種者を募った時も、代金は先払い、接種は半年後という条件だったので、ファイザーとしては、前受け金を受け取らないと供給は後回しと言っているのかもしれません。
米国のワクチンワープ計画では、資金を米国が出すのでワクチン開発やワクチン製造施設をどんどん作れ、、、と指示していました。
この時、資金を米政府から貰ったのがモデルナで、資金は要りません、治験も自分たちでやりますからと言ったのがファイザー/バイオンテックでした。新興企業のモデルナとしては資金がなく米国に頼らざるを得なかったのに対し、ファイザーはビジネスとしてワクチン開発に取り組んだわけです。
結果として、米政府任せにしたモデルナの治験は遅れ、開発はモデルナの方が早かったのに対し、実際の供給はファイザー/バイオンテックの方が先でした。
また工場増設費用を受け取ったエマージェントは、製造段階でJ&Jの製造を間違え1000万回以上のワクチンを廃棄処分にしたなどもありました。
ファイザー/バイオンテックとしては、ワクチン開発は自社でリスクを取って行ったものだから、値段設定も供給先も供給方法も、自分たちで決めるとしているわけです。支払い条件でぐずぐず言っているところには供給しません、、、ビジネスとしては真っ当な対応なのでしょう。
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