昨晩の星見
「昨晩の星見」、、、まさに星見で、前半はわし座のアルタイル、後半は南のうお座を相手に、ひたすら望遠鏡の調整をしていました。午後10時過ぎまで。
前夜、敷地内遠征で使用したΦ120㎜と白い赤道儀Star Adventurer赤道儀。
課題としては、望遠鏡は星を自動導入できるが追尾できないという症状の改善。
この画面はオートガイダーの画面ですが、3つの星をターゲットにして追尾しているハズが、緑丸と星がズレています、、すなわち追尾できていません。
星を追尾できないと、星は線状に流れてしまいます。
昨日、あたらめてユーザーマニュアルを読んでいると「キャリブレーション」なる記載があり、、、
前後類推すると、
・今まで主として使用してきた赤い赤道儀AM5はハーモニックドライブという機構で歯車がズレにくい機構であり、何も考えずに星を追尾してくれました。
・対して現場持ち出し用の白い赤道儀はウォームホイールという昔から使われてきた機構で、この問題点として歯車のかみ合わせにずれが生じるというもの
・キャリブレーションを行うことにより、このズレ「バックラッシュ」を解消することができるようです。
キャリブレーションのボタンを押すと、アプリが自動的に作動してキャリブレーション作業を行います、、、結構長い時間かかります。
その後、効果を確認するためにちょっと長めな30秒露出で星を撮影して画像の確認。
わし座アルタイルと周辺の星空
これはΦ72㎜焦点距離400㎜でのキャリブレーション後の30秒露光写真。
追尾が不完全だと30秒も露光すると星は線を引きます。
この画像を見る限り、十分使用にたるものでありそうです。
南のうお座フォーマルハウト
こちらはΦ120㎜焦点距離480㎜のキャリブレーション後の30秒露光写真。
(薄雲の下での撮影なので、星の数はその時点時点で異なります)
何枚か撮影して出来のいいもので、実際には星2個分程度ズレているものもありました。
Φ120はΦ75より1㎏以上重くなることとと焦点距離も若干長いため、赤道儀への負荷が増えかつ歯車のかみ合わせ不良による揺れの影響が大きくなります。
Φ72㎜とΦ120㎜を白い赤道儀で比較すると、
・上記の知見から、歩留まりはΦ72 > Φ120で撮影効率はΦ72の方が〇
・Φ72は星団/銀河/星雲など多目的であり、Φ120は赤い星雲/大きな惑星状星雲のみが対象
敷地内遠征では無理せずにΦ72㎜を使うべきなんでしょうね、、、
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