タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

タイ国内旅行 20 チャイニャート行 ㉙

 Seen Seap運河とLam Phang Phuai運河に架かる橋。


 パタヤからアユタヤに抜ける道としては、サムットプラカン県(パタヤのあるチョンブリ県の隣県)に入るまでは国道3号をひたすら北上するだけですが、サムットプラカンに入ってからは、幾筋かの経路選択が可能となります。


 商都バンコクからは放射状に運河が伸び、この運河に沿って道路が発達してきたという歴史があるようです(運河が先で後に道路ができる)。


 チャイニャート行では往路にSeen Seap運河、復路にPrawet Buri Ram運河に沿って旅の拠点アユタヤ往復をしました。

  この橋と次の橋は、Seen Seap運河に直行する運河に架けられた橋です。
 Seen Seap運河に架かる橋で、自動車が通れる橋はコンクリート製で近代的な橋です。そのコンクリート橋の間にあって、学校とか市場近くに架けられた橋は、主として木材で作られた橋です。
 そういう前提の中で、運河に並行する形で直行河川の入り口に架橋されたものがこの鋼製アーチ橋です。これらの橋は(多分、)バンコク都によって架けられたものではないかと推測されますが、それ以上はよくわかりません。

 橋の規模は少々違いますが、同じデザインが用いられています。
 よく見ると、支点がちょっとセットバックしています、、、すなわち橋桁がちょっと長い。多分、幾つかの設計例があって、それに合わせて作られたので、桁が長く出来てしまったようです。
 現代の橋梁は主として、コンクリート製か鋼製です。材料だけ見れば、鋼(はがね)の方がコンクリートより重いですが、鋼の方が強度が大きく、部材を薄く作れるので、鋼橋の方が軽く出来ます。
 多分、これらのアーチ橋はどこか別のところで組み立てられ、船に載せられて架橋地点まで運ばれ、干満の差とか、あるいは油圧ジャッキでスポッと、所期の位置に架けられたのだと思われます。

Seen Seap運河から分かれたLam Phang Phuai運河に架かるアーチ橋です。ここで紹介する橋の中では最大規模の鋼アーチ橋です。

 曲げたのですかね、どうやって曲げたのでしょう。

 円断面というのは断面がぐるっと一周していますから、円断面部材相互を溶接で繋ごうとすると、立体的に仕口(部材端部)を作って、互いに組み合わせて溶接する必要があります。大変な作業です。

   次の写真と組み合わせてみると、2本の円断面の部材が上下一組になってアーチ部材を構成し、一体化させるためにトラスを組んでいることがわかります。
 橋脚上支点はボルトでコンクリートに縫い付けています。硬質ゴムが挟まっているようで、回転だけは可能のようです。 

  橋はいろいろな部材をくみ上げて作ります。それらの部材をひとつづつ見ていくと、役割というか設計者の意図が見えてきます。でも、✖で組んだ部材はわかるのですが、✖の根元に俵のような部材があり、なにこれ?
 今回の旅では4橋確認できましたが、ほぼ同一形式なので、バンコク市内にはまだたくさんありそうな感じがします。詳細な構造で分からない点もあり、追加調査していきたいと思っています。