タイ国内旅行 25 パヤオ孔雀の旅 ④
Mae Kuang dam、クワン川ダムにある吊り橋です。
クワン川を横断する位置にかかる橋。ダム堤体は手前側にあります。
並列2橋ですが、あまり時をおかず、建設されたようです。
日本だと効率を考えて、片側の白い主塔構造を作ったら、引き続き反対車線側の主塔構造工事着手しますが、この橋梁では、片ライン1橋分を架橋して橋として完成させたのち、反対車線側の橋梁を一から作ったようです。
横部材は構造最上部にしかありません。すっきりはしていますけど、本当は中段にも横繋ぎ材が欲しいところ。
それにしてもこの景観は何だろう。未来感は皆無だけど、モダンというか、近代的な印象。1960年代のイメージとでもいうのかな。
支間中央にでべそが出来ており、インスタ写真を撮る場所になっています。
主塔の構造中心間距離はおよそ140m。
中央支間の桁長は120m程度。
橋長約200m すべて、Googleマップから距離測定。
背面側の山側からこの橋梁にたどり着きました。急に橋が眼前に現れます。対して、対岸側はダム堤体上に上るとこの橋が見え、ダムに沿ってダートを走ってくると、橋がだんだん大きく見えるという感じ。
乗用車以下が通行可能。高さ制限2.5m。本来なら左側通行だと思いますが、実際には右側/左側、通行方向は決まっていないようです。
当初の経路案だと、ここからUターンしてまた山道を戻る予定でしたが、この橋を渡って進んだ方が、断然、所要距離が短くなるので、意を決して、バイクで渡りました、、、車両の通行は10分に一度くらいなので、「本当にわたっていいの?」という感じ。
床版の裏側までは見ていませんが、簡易的な鋼床版(舗装なし)のようです。車が徐行で走行しても、ゴーッとかバンバンなど結構派手な音がします。多分あちらこちらで溶接切れが生じているのでは?
また、この手すりって、まともな衝突荷重を見込んでいなさそう。特に徐行の指示はありません。
コンクリート表面の塗装は、何となく右側の方(上流)の方が新しそう、対して手すりは左側が新しそう。
ケーブルの黒いポリエチレン管を見ると、左側(下流側)の方が明らかにあとで出来ているのですが、数年でこれほど違う?というくらい右側の外套管表面が荒れています。
途中の連絡通路。左右は同じ構造とはいえ、風で捩じられるのでは?と思ってしまいます。大した溶接はしていなさそうなので、点検が必要のように思えます。
中央部桁の端部。パイプで「持ち送り」構造を作っていて、パイプの上に桁下弦材のパイプを乗せています。ずれ止めがあり一見よさそうですが、何というわけではありませんが非常に不安。
ハンガーは、下弦材横桁位置で吊っています。こうやって見ると、塗装がだいぶ剥がれています。これでも5年くらいしかたっていないはず。
これって、弦材側が一本ものなのか、横桁側が一本ものなのか?
ハンガーが風等で横ぶれして桁に衝突しないような措置なのでしょうか?
管を通していますが、湿り気が乾燥しにくい構造ですよね。
多分、架橋されて数年(5年程度以内)のはずですが、塗装、、、ひどい状態。タイのことですから、ロープ一本にぶら下がって、ビルマとかカンボジアの作業員がペタペタ上塗り塗装をするのでしょうが、架橋数年で塗り替え塗装なんてしないでしょうし。
主ケーブル側の取合。ポリエチレン管に直に巻いているように見えます。いいんだろうか?ごく普通に考えて、管が割れていそう。
ちなみにこちらが先に架橋された側と思われる方のポリエチレン管。なんというか、表面のツルツル感まるでなし。劣化が進んでいるのかもともとこのような仕様なのか?
本当はディアボロというか、滑らかにケーブルを通したいですけど。
メンテナンスはする気がなさそうです。まあコンクリートで巻いてしまえば、見えませんから不安は無くなるわけです。
こちらの方が新しい方(?)のポリエチレン管。見慣れた光沢です。
インスタポイント。
鍵が並んでいます。よくある風景。
橋名橋歴板。
2560年(2017年)
サパーン・クワン・チュワム・ジャイ
サパーンクワン=吊り橋
チュワム=連結する、ジャイ=心。
「心をつなぐ吊り橋」とでもいう橋名。
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