タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

中公新書

 毎日1-2回、こんな感じの「宣伝」がSNSに流れ、「荘園」を読みたいな、イスタンブールもいいなと思うばかり、、、でもタイなので、本屋に買いにも行けず、いっそのことフォローを切ってしまって平穏な生活に戻りたいとも。


 中公新書のいいところは、自社のものだけでなく、角川文庫とかSB新書も一緒にリツイートとしているところ、結局、エクセルに本の題名を打込んで、次回帰国の際に買いましょうかね、、、ということに。


今回の日本一時帰国で何冊か購入した中公新書のうち3冊を読了。

 「ゾウの時間ネズミの時間」
 東工大の本川先生の本。有名な本です。エッセイスト賞を受賞された方なので読ませる文章です。
 動物の一生涯の総心拍数は20億回でこれはゾウもネズミも同じ。でも寿命はゾウの方は80-100年、ネズミは数年なのでネズミの心臓は非常に速く心拍を繰り返している、、、というのが表題で、このお話は開始数ページで終わってしまい、あとは体の寸法とエネルギー消費量などを示して、動物の形態が何故いろいろとあるのかを説明。
 例えば消化器官も肺も心臓もない単細胞動物と、腸や血管がある脊椎動物の比較。昆虫はなぜ大きくなれないのか?など、言われてみれば疑問ですね、、、という動物(や植物)の体の仕組みを懇切丁寧に説明しています。実に面白い本です。引き続き本川先生の「生き物は円柱形」(NHK新書)を読んでいるところです。


 「天正伊賀の乱」と「中先代の乱」
 どちらも新刊本です。
 「中先代の乱」には、なんか違うんじゃないの?という感じを受けました。新書って、肩の凝らない、専門書の内容を一般人が読んで楽しめるようにしたものだと思っています。先人研究者の引用が小まめにあり、それらがすべて出典付きで出ていて論駁しています。博士論文を読んでいるわけではないので、もうちょっと一般人向けの書きようがないの?と思うばかり。著者は、中先代を研究したくて大学に進んだという稀有な人で、力が入りすぎているようです。
 「天正伊賀の乱」の方は書きようがマイルドで、社会情勢を理解するための通史的な内容もあり、こちらは楽しめました。