星空撮影試撮り
カオサムロイヨッドで試撮りしたもの。
絞り開放(f1.4)、8秒露出で、撮り比べてみました。
上記は、ISO1000、1250、1600、2000、2500、3200と変えたものです。
明るいレンズということもあり、ISO感度を上げていくと、バックグラウンドの本来
真黒に近い色の部分が白くなってしまいます。
もちろん、星は星で順次明るく記録されます。
下記は春の大三角形と呼ばれるしし座でデネボラ(上)、うしかい座アークトゥルス(左)、
おとめ座スピカ(右)が収まっていて、右側の4つのほしはからす座です。
上)ISO感度は1000。グッと感度を下げ、ノイズを減らしています。
下)ISO感度は3200。感度を上げて星を明るくしたもの。
この写真で8.5等級程度までの星が写っています
いわゆる撮って出し状態の写真で比べた時は、上写真の方が黒く締まっていていいなあと
思いました。
その後、パソコンで現像ソフトを使いコントラストを強調したり、バックグラウンドから
「霞」を弱めると下写真の方が星が明るく写っていて、こちらの方がいいなと。
ただし、お気づきの方がいるかとは思いますが、星の色が飛んでしまっています。
アークトゥルスのオレンジ、スピカの青白い色が白になっており、
及第点は取れていません
ただし、50年前にフィルム撮影していたころと比べると、たった8秒でこれだけの星が
写せることに、ただただびっくり。
なお、何となく下写真の方が星の数が多いように見えますが、原版を見ると、星の数は
変わりません。同じ数だけ写っています。ただ、ブログに載せる段階で画素数を落とす
などしているので、ISO1000で微かに写っている星々が消え落ちています。
今回、JPEGで撮影したため、撮影後の調整が余りできません。
Sony α1はRAW規格でも記録することが出来、RAWであれば写真の加工処理が容易
なので、例えば下写真でバックグラウンドの黒を引き締めたり、紺やちょっと紫を
足したりすることもできるので、これは次回の課題。
また、上弦の月が出る時期だったので、月明りを避けるために午前3時以降の撮影となり
冬の星座であるオリオン座等の見栄えのする対象が撮影できず、この辺も反省課題。
機材/撮影技術的な面でいうと以下があります。
① 赤道儀による追尾撮影 露光時間8秒→120秒程度
② スタック合成 露光時間8秒のものを数十枚、PC上で重ね合わせ合成する
①については次回からでも試撮り可能。
②はソフトをダウンロードするだけでPC側は対応可能状態になります。
ということで、次回は下弦の月の時期を狙って、①・②ともに試みたいと思います。
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