2-3月期のCovid-19感染者推移
タイのルールでは、抗原検査(ATK)で陽性になったら、PCR検査を受け、結果陽性なら
公的隔離へという流れがあります。
判定まで時間が掛かり、費用も掛かるPCR検査ではなく、安価迅速な抗原検査で振るい分
けしたいという衛生当局の判断なのでしょう。
2月のデータを見ると、PCR > ATKとなっていて、症状が出ている人は即PCRであり、無
症状/濃厚接触等はまずATKで予備検査という状況だったように、見て取れます。
3月初旬は、ATK > PCRとなっていて、ATKで陽性でもPCRが間に合わず、あるいは省略
していた時期のようです。PCRとATKで精度の差はあれ、実態的にはこの辺りに感染のピー
クがあったと判断できます。
一時、政府高官が、実際の感染者はPCR+ATKで判断すべきと発言していた時期がありま
した。これはPCRが間に合っていないという上記状況を踏まえてのことのように思えます。
ATKは公的機関、企業、個人で検査できます。
企業の場合、定期的な検査が行われていて、検査陽性となると、社員のIDとともに保健所
等に報告する義務があります。3月以降、PCRの波よりもATKの変動の方が大きくなってい
ますが、これは企業だと休日は検査を行わないため、結果を取りまとめ保健所送りになる報
告が少なくなるからだと思われます。
足下、PCR > ATKという状況に戻っており、「抗原検査(ATK)で陽性になったら、
PCR検査を受け、結果陽性なら公的隔離へ」という基本ルールに戻ってきているように見え
ます。
まあ、実務を見ていないのであくまでも推論ですけれども。
とはいえ、冷静にPCRの日毎変化を見ると、緩やかとはいえ着実に右肩上がりになっています。これがソンクラーン休暇前後でどうなるか、なんですよね。
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