ボロクセンとミエザール
高校時代、天体気象部で部活動をしていて、流星観測とか、月を見たり木星を見たりしていました。
当時、私が所持していた望遠鏡はビクセンの6cm屈折赤道儀望遠鏡でした。
当時の天体望遠鏡メーカーというと、汎用品レベルでビクセンとミザールがあり、
セミプロ向けの高橋製作所、公共施設向けの五藤光学という布陣でした。
五藤光学はプラネタリウムの納入実績で売上を伸ばしていました。
あらためて調べてみると、ミザールはブランド名で会社の名前は日野光学でした。
当時、口さがない高校生としてはビクセンをボロクセン、ミザールをミエザールと
互いに貶しあっていました。本当は高橋製作所の望遠鏡を持ちたいのだけど、当時から高橋
製作所製は、非常に高価な望遠鏡でした。
現時点で望遠鏡メーカーとして残っているのは高橋製作所とビクセンのみ。
(実際には五藤光学と日野光学の後継会社は残っていますが、実質的にはほぼ解散)
そして驚くことに、ビクセンが性能や評判では高橋製作所には負けるものの、
国内シェア6割のメーカーになっていて、製品も調べる限りそれなりに良い、
、、、もはやボロクセンではないということに、驚いています。
あくまでもwikiの情報ですが、各社の歴史を見ると、
① ハレー彗星の回帰が1985年でこの時が世界的な需要のピークでもあり、国内生産も最高額になった。
② 1985年は同時にプラザ合意があった年で、円高による海外製品の価格下落等で競争力を失った。
私が天文から離れていた40年以上の間に、競合各社での合併等があったのかと思いました
が、実際には、自社内での組織改編はあったものの、現状は、「うまく乗り越えた」高橋
製作所とビクセンが少ない国内のパイを分け合っている感じのようです。
4月と6月に一時帰国して種々の機材を購入しました。
結局、ビクセン製品を購入したのは双眼鏡の架台(白い経緯台)のみ。
中国製品の方が安く性能はソコソコ良いので、どうしても中国製品を購入してしまいます

このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。