パタヤの感染状況
日々、タイ保健省がブリーフィングを行って、要領よく、タイ全土の感染状況を説明してくれます。
実はパタヤがあるチョンブリ県でも、3月中は2日に一度、4月になってからは毎日、感染者概要が発表されています。
チョンブリ県での3月上中旬のデータが少なく、確たることが言えませんが、4/1基準に昨日4/12の感染者数の比率を計算すると上表のようになり、4月以降の感染者数の伸びはほぼ全国平均並みといえることができます。
上記状況の中、チョンブリ県及びパタヤ市は明日4/14から、パタヤだけを対象とした「パタヤ閉鎖」を行おうとしています。普通に考えれば、何故?と思うわけです。
上の地図は、3/24時点でのチョンブリ県内の各郡ごとの感染者数を示したものです。
赤く塗られたチョンブリ市(県都)で17名と最も多く、パタヤが含まれるバンラムン郡が黄土色に塗られ8名となっています。この段階ではチョンブリ市の方が感染者数で上回っています。
タイにおける最初のクラスター感染は、バンコク市内のムエタイスタジアム2か所で発生したと言われ、ムエタイを見に行ったタイ人がタイ全土にウィルスを拡散させました。2010年センサスでチョンブリ市は全国第7位、人口が多くバンコクに近いため、初期のうちはチョンブリ市で多く感染者が発生しました。
上のグラフは、チョンブリ市とバンラムン郡の感染者数推移ですが、4/4を境にバンラムン郡の方が上回っています。対してチョンブリ市は3月下旬からほとんど感染者を出していません。
このチョンブリ市の「発生ゼロ」という現象は、全国の地方県の状況と類似の状況と判断できます。
上図は4/12の各県での感染者発生数ですが、バンコクやヤラ―、プーケットというおなじみの都県で感染者は出ていますが、全国77都県で感染者が発生した県はわずか9県。
現時点で多くの県で、県境での流入制限、あるいは県閉鎖を行っていて、感染者がバンコク等から流入してこなければ、新たな感染者発生はない、状況になっています。
ところがパタヤ市を含むバンラムン郡では、依然として感染者が発生し続けているわけです。
3/22からタイ入国に際してはCovid-19に感染していない旨の証明書が必要になり、4/4からタイは空港閉鎖を行っていますし、臨時便で帰国するタイ人には厳格な14日間隔離が課されているので、海外からのウィルス持込はほぼゼロになっています。
じゃあなぜ、バンラムン郡(=パタヤ市)は依然として、感染者数が増加しているのか? チョンブリ県とパタヤ市は、
①タイ国内から依然として、外国人がパタヤに流入している
②外国人が持込んだウィルスが、濃厚接触したタイ人の間で残存している
と考えているようです。
結局、パタヤを閉鎖して、①をゼロとし、②に対して、感染者/感染者との濃厚接触者(同居人/同職場)を対象に、しらみつぶしにPCR検査であぶり出すしかない、、、と判断したようです。
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