望遠鏡でパタヤサインが見えない
月面撮影の試行錯誤。昨晩はIRパスフィルターでの撮影。
このフィルターは640nmより波長の長い領域の光のみを透過するフィルタ。人間の目で見えるのはいわゆる可視光で、おおよそ700nm以下の光なので、IRパスフィルタは人間の目ではほとんど見えない赤外線領域の光のみを透過するもの。
このフィルタの良い点、、、月からの光は大気中の微粒子で揺らぎ像が一定しません。IRパスフィルタだと波長が長い光が主体となり、微粒子に影響されずらくなり、月面がくっきり見えるという利点。
欠点?は、
① 地上の風景が見えないこと。最初、主鏡とファインダーの光軸を合わせようと、いつものようにパタヤサインに望遠鏡を向けましたが、ファインダーにPATTAYAの文字が見えるのに、主鏡では全く見えません、、、要は可視光で見えても、赤外線を出していないものは見えないわけです。これに気が付くまでに20分以上。
② 色のない世界である。しいて言えば赤とか赤紫の色しかなく、天体カメラで見ると光の濃淡しかわかりません。
画像としては非常にシャープですが、まだまだ習作。
今日から新しい写真アプリを使用しています。この写真はわずか10枚の写真を合成したものです。
今晩月が出たら、動画撮影をするつもりで、一挙に1000枚単位で月面を撮影し、それから1枚の写真を作り上げる予定です。
IRパスフィルタ(赤外線透過フィルタ)での月面。
画面は実際のところ真っ赤です。
赤外線パスフィルタでの写真撮影を一区切りさせ、望遠鏡にアイピースを付けて肉眼での月面観望。
肉眼で見るのが簡単で、一番きれいに見えます。
結局、月面写真は、肉眼で見た月の美しさを如何に確実に記録に残せるか、、、というのが目標になります、
他方、星雲銀河は、肉眼で見えないものを写真にあぶり出す作業になります。
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