星見遠征場所について ② 快晴率の違い/海からの遠さ?
星見遠征候補地について、寒季の快晴率を概略線引きした地図を作成しました。
今まで空の暗さしか着目していませんでしたが、タイのあるインドシナ半島では、北上すればするほど、寒季の快晴率が上がるようです。
上図では便宜的に3つの地域区分に分けていて、
① パタヤバンコク周辺を含む「パタヤから400㎞以下、自動車で6時間エリア
これはパタヤでの雲量を示すグラフで、他の地区もほぼ変わりません。
12月後半から3月上旬までの寒季での快晴率はおおむね20%程度。
「ほぼ晴れ」で40%程度。天体観測がギリギリ可能な「一部曇り」まで入れると50%。
このグラフだけ見ると、寒季になって雨は降らなくなりますが、このエリアでは雲の多い日となるといえます。
② パタヤから北上し500㎞~650㎞、自動車で7時間から9時間のエリア
このエリアだと、現地に行くだけで1日掛かりという場所です。
このグラフは前掲地図でのナムナオの雲量グラフです。
12月後半から3月上旬までの寒季での快晴率はおおむね30%程度。
「ほぼ晴れ」で5割程度。
北上すると快晴率がアップする傾向が見てとれます。
③ パタヤから700㎞越え、自動車だと途中1泊していくようなエリア
このグラフは前掲地図だとピンク色に塗ったドイプーカー付近の雲量グラフ。
北上するとさらに快晴率がアップして4割越え。「ほぼ晴れ」」も6割程度になります.
ちなみにさらに北上すると快晴率はさらに向上し、パタヤから1000㎞、自動車移動で13時間半、タイ最北のビルマ国境付近では50%を超える地区も出て来ます。
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快晴の割合が増えれば星が見える機会が増えますが、これとは別の要素で、
・川際の土地で川霧が発生する
・ラオス/ビルマからの焼き畑の煙が来襲する
など、地形や季節の影響もありこれらを別途勘案する必要はあります。
遠距離遠征だと、最低でも3晩5晩程度は星見しないと苦労に見合いません。
遠くまで行けば移動に時間も体力も必要だが、快晴率が上がり相対的に空も暗くなるのなら、それはそれで合理的に場所選定ができるだろう、、、とは思います。
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