北条時行のことなんだそうです､､､
　「逃げ若」も、「逃げ上手の若君」も知らんので、それが前提、当然の如く語られると時代に遅れているのかなと思ってしまいます。

　実はこの本は2021年の発売当時に購入して読了。
　この本では中先代、すなわち北条時行の行状を著述しているわけですが、「中公新書」なので時行を特にヒーローして扱っているわけでもなく、「なんで俺たち倒されたの？」と考える間もなくパタパタと倒れてしまった北条政権の残り火が俺たちの支配権を取り戻そうとした試み､､､その中で担ぎ上げられたのが北条時行という書き方。

　実際に中先代の乱が起きたのは北条時行10歳の時ですから、自律的に振舞えたはずはありません。中先代の乱自体はすぐに収束、鎌倉幕府最高の夢自体はすぐに潰えました。
　ただ北条時行自身は南北朝の騒乱で手下が欲しい南朝から赦免され南朝の一員として戦い、最後は足利幕府側にとらわれて処刑された､､､というもの。

逃げ若を追え①🐎後醍醐はなぜ出現したのか｜逃げ上手の若君特集企画【オールナイト幕府 126】 - YouTube
　この動画、もともとは室町時代中後期をメインに扱っている動画サイトですが、自ら「逃げ若」に便乗したとして「逃げ若」の時代背景を扱ったもの。
　まだ第1回なので「逃げ若」にはたどり着いていませんが、そもそもなぜ、幕府が倒れた後で朝廷による新政になったのかについての説明になっています。