今回、4月遠征の場所を探している中、宿予約完了後に「ああこっちの方がよかったかな」という場所が何カ所かあり、その中で一番良さそうだったのがメーサロンというチェンライ県の山の中の集落です。

　Googleマップでメーサロンを検索すると、左肩の写真のような中国風のあずまやの写真が出てきます。
　そして地図では小さくて見えないかもしれませんが、「国民党第93師団記念碑」という場所が表示されます。

　メーサロンの地図でホテルを検索すると、「コレって中国でしょう」と思える外装のホテルが数多く出てきます。もちろん中国中にこんなけばけばしいホテルがあるとは思えませんが、部外者が見れば中国風ですよね。

　中国で日本の敗戦後、中国共産党と国民党が争い、負けた国民党が台湾に逃げて台湾として独立した､､､というお話は日本人として耳なじみのあるお話だと思います。
　ただ中国も広く、台湾方向に逃げずに山伝いにラオス、ビルマと辿ってタイの山間集落に落ち着いた人たちがいて、ここメーサロンはいうなれば中国人落人集落と言える場所。
　中国国民党第93師団が師団ぐるみで山伝いに移動して、たどり着いたのがここという感じなのだと思います。
　その後、家族を中国から呼び寄せたのか、あるいはタイ人と家庭を持ったのか､､､

　タイのビルマ国境地帯は山岳部なので一般タイ人の目が届きにくい場所であり、タイ政府としても一時期、中国の共産主義がタイに流入することを恐れていた歴史があり、共産党に敵対して亡命してきた人たちが山の片隅に棲みつくことを容認したのだと思います。

　これは一番よさげに見えたメーサロンのホテル
　見晴らしの良い場所に立っています

　部屋からの長も良さそうですが、望遠鏡を据え付けられる場所があればそれで十分です

　中国人亡命集落といっても、実はアカ族という少数民族が住んでいる土地なのです
　タイでも貧しい人たちなので、都市光と呼べる照明は少ないようで空の暗い場所のようです