タイ国内旅行19 ナコンパトム行 ⑥
オールド・ワットバンプリヤイマーケットに架かる橋
寺院は人の集まるところであり、市が周りに立ちます。ここは観光地化されたものですが、人が集まるということで隣接して巨大スーパーができるなど、どんどん人が集まってきます。そんな時に人々の移動を妨げる運河があり、また運河を航行する船のために桁下に航路限界を確保するためには、路面を水面から持ち上げる独特の形をした橋が作られることとなります。
現地で見た時には、鋼桁が左右から張り出され、スパンセンターでもたれ合っている、一種のアーチ構造かと思いました。
よく見ると、支間全体に伸びるパイプ製のアーチがあり、鉛直材と斜材で組んだトラス構造もありと。ただ横繋ぎ材がないので、片側だけに人が乗って足踏みなどすると揺れそうです…
コンクリート製の橋面です。現代人の歩幅ではちょっと間隔が狭い感じです。参詣客の年齢を考慮したものでしょうか。
橋面の頂上。平場ゼロで折れ曲がっています。
ちょうどここで運河が二手に分かれ、交差する幅の狭い運河を渡る橋が見えます。これは明確にアーチ橋で、アーチの上に階段や平たい通行路を載せた形になっています。橋愛好家からすれば、なんとも赤いパイプが無粋。橋の下側にぶら下げるなど、工夫のしようはありそうです。
橋は、原則無料ですが、この舟橋は渡河料1バーツ(3.5円)で、料金管理のお嬢さんと、制服を着た係員が2名詰めています。
この運河はまだ現役で、地元の人はボートで行き来しているため、船にロープが括られており、それを操作して航路を開閉すると思われます。
運河沿いの遊歩道。鉄骨を円弧状に曲げ、厚さ8cm程度のコンクリート製床版を現場打で作っています。鋼桁端部はアバット側に折り曲げ、アーチ反力を受けるために固定しています。
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