タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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タイ国内旅行19 ナコンパトム行 ⑩

旅の目的地、ナコンパトムで見かけた橋。
ナコンパトムの中心、プラパトムチェディ寺院の外周の堀を跨ぐ橋です。この堀そのものはバンコクチャオプラヤ川から開削された運河の一部をなしており、門前町/市場等、昔から人々が集まる街であったようです。  

 ナコンパトムの寺院プラパトムチェディから、タイ国鉄駅に向かうメインの橋です。
寺院そのものはラーマ5世の時代(1868年~1910年)に大規模改修が行われたとのことです。

 寺院を背にして北を見ています。正面にタイ国鉄ナコンパトム駅が見えています。少なくとも駅は、寺院の基線をもとに建設されたと思われます。

 駅を背にして寺院を見ています。高さ120m、タイ最大の仏塔です。
 この橋は通常、歩行者+バイク走行のみ。正面の柵はボルトで縫われていましたから、開けても年に1-2度という感じだと思います。
 正面左手の建物が邪魔といえば邪魔ですが、唯一の救いは橋~寺院と同系色で塗装されていること。

橋の4隅を飾る塔。祭礼の際には色とりどりの花で満艦飾になるものと思われます。

 橋脚側面は寺院建築でいう「肘木」、構造力学的には「コーベル、持ち送り」が意匠的に組み入れられています。セメントに砂を混ぜて作るモルタルで作ったのか、石材を刻んだのか、ちょっと迷うところですが、つなぎ目が見えないので構造はモルタル仕上げ、像のシャープさから判断すると石造のように思えます。
 この意匠は表面から1mくらいまでで終わり、その奥はコンクリート製のアーチ橋になっています。橋の基本構造形式としては1900年前後だと思われます。

 タイ数字で「38」と読めます。橋を作ることは、最高の善行の一つであり、時の権力者が寄進する場合が多く、バンコクの例などを見ると、国王が誕生日ごとに橋を建設している例があります。


 橋を建設し自分の年齢を橋に刻むことはよくなされることであり、ラーマ5世の38歳とすれば1891年。ラーマ6世の38歳とすれば1919年。年代的には1891年の方が正解だと思います。1919年だと、もっと軽めの橋が作られていたと思います。