タイ国内旅行 27 北部低地 ⑲
Wat Mongkol Nimitの橋
吊り橋支間243m
無補剛吊り橋。
*無補剛=歩廊を橋軸方向に支える桁がない形式
中段の横梁には、テーサバーン・タンボン・バーンケーン(自治体・郡・バーンケーン)とあり、バーンケーン郡(県の下の組織)が架橋したように読み取れます。
主塔頭部にはタイ暦2444年10月22日(西暦1911年)の手書き文書が書かれています(内容?)
ワイヤー径はごく普通のモノ。これだけのスパンであれば、太径のワイヤーを使うのが普通ですが、細径を束ねて使った方が工事自体は簡単になりそうな予感。
歩廊表面は幅広のC型型鋼を伏せている。
歩廊表面にボルト頭等が出ない構造で縦桁に止めている
ハンガーロープ位置で溝形鋼を背合わせにして歩廊を支持している。
歩廊縦桁は溝型鋼。
歩廊幅員より、メインケーブルの主塔位置での間隔が広いため、ハンガーロープは内側に傾斜している。
支間中央ではメインケーブルは歩廊+30㎝程度のところまで下げている。
細物ワイヤーをUボルトで止めて束ね、同じ金具を使ってハンガーロープを吊っている。
橋名板、サパーンバーンケーン。(バーンケーンは郡名)
2523と読み取れる数字があり、これを建設年とすれば、タイ暦2523年=西暦1980年
ワイヤーには塗装が施されているので、これから建設年は推定できない
歩廊は亜鉛メッキ仕様としており、一部錆も出ている。
およそ40年前の橋梁としても、おかしくはない。
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