タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

ワクチンパスポート

 今まで出ては消え出ては消えしたワクチンパスポートのお話。


 現在、タイは入国者全員に対して、事前にPCR検査を実施させ、陰性証明書を持って入国させ、かつ、14日間(実際には前後合わさると16日程度)の国家検疫を義務付けています。


 先進国からの外国人に対してはAQS(代替国家検疫施設)として、自己負担での中~高級ホテルでの検疫を許可しています。その後、ゴルフ場検疫や地域検疫と、検疫そのものは必要としながらも、より自由度のある検疫環境を提供しようという試みは続いています。


 ただ現実問題として、いかに検疫期間が快適だったとして、2週間余の間、本来の目的でない場所で時間を経なければならないわけなので、これがタイへの観光客の大きなハードルになっているのは事実だと思います。


 という中で、ボクシングのジャブのように、出ては引っ込み出ては引っ込みしている話題としてのワクチンパスポート。


 これはワクチンを接種している証明書を有する場合、14日検疫を必要としないというものです。


 いわゆる政治家たちが、これこそ観光客誘致の特効薬だといっては、素人意見を出すと保健当局に否定される、、、ということが続いていました。


 考えれば反論の論点は容易に示せて、
++ ワクチンを接種したからと言って抗体ができるわけではない
++ 有効性の高い欧米系と半分くらいの中国系を同じとしていいのか
++ ワクチンの有効期間は? 半年?1年?
++ 証明書の偽造対策は?
、、、、


 特に最後は重要です。


 海外にいると、様々な証明書を要求されますが、それらが偽造というか、安直に作られる過程をよく目にします。


 証明書一枚あれば、2週間拘束+10~20万円(またはそれ以上)が不要というのであれば、多くの人がその道に走るだろうことは、容易に想像できます。まあ、日本人観光客が証明書の偽造することはあまり想像できませんけど。


 そして現時点で、不正を防ぐための、ワクチン接種に関しての電子証明等の規格化について、世界的な動きはありません。

 そんな中、中国ワクチン到来を前にした首相記者会見で、「ワクチン接種証明を持って14日検疫を免除できるかどうか、保健当局に指示した」との発言が、首相よりあったようです。


 現実的にいえば、タイへの観光客といえば、日韓中ですが、この中で最もワクチン接種が進んでいる中国でさえ人口比3%弱(総接種回数)。現時点で、ワクチンパスポートを許可しても、これで爆発的に観光客が来る状況にはありません。


 ワクチン接種が各国で進み、早くければ年度後半くらいから、「ワクチン接種で検疫なし」じゃないかな、、、というのがドタカン。