地方行政の汚職
チョンブリ県ファントン郡ノンホン区でのこと。
建設許可書に署名する際、区長と主任技師が請負業者に賄賂を要求したとのこと。
その額は10万バーツ(約35万円)
区長及び主任技師は、
++ みんな、支払っています
++ 標準的な慣習です(It's standard practice)
と言ったそうです。
交渉の結果、8万バーツに減額されたそうですが、請負業者が渡した1000バーツ札はすべてシリアル番号が記録されていました。
また、この賄賂要求から現金引き渡しまでがすべて隠し撮りされていたようです。
この隠し撮りテープは、政府の反汚職委員会に提出され、請負業者と委員会職員が区の役所に出向き、関係者二人を追及しているところ、というのが記事添付の写真。
ちなみに、タイでは基本的に地方自治はなく、県知事と郡長までは中央政府から派遣された役人です。今回はその郡の下の「区」の役人が捕まったわけです。
区長は67歳、主任技師は51歳とのこと。
区長は公務員としては退職年限を越えていますから、特別公務員みたいな形で郡長が退職公務員等を任命したものだと思われます。
賄賂について、正面から取り上げた記事はあまり目にしません。
あるとすると、賄賂を出したが手続きが進まなかった、あるいは、コネがあると言ったから金を渡したが、コネなどなく金をとられただけだった、、、ということで訴えられることはあるようです。
賄賂を取られても、手続きが進めば、それは双方納得ずくで、それはそれでいいということなのでしょう。
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