何回か登場したグラフです。

　グラフの赤い棒が、1日当たりのワクチン接種回数。
　青い線は首相公約の「年末までに国民の70％がワクチン2回接種する」という水準を保つために必要なワクチン接種回数。

　年末まで残り119日。首相公約に対して34.6％の達成率。

　まあ、面倒な数字は抜きにして、赤い棒が青い線を越えていれば、年末段階で首相公約は達成できるでしょう､､､ということ。
　先週、先々週あたりから日々の接種回数が青い線を上回り始め、土日は接種回数が落ちるものの、平日は目標回数を大幅に上回る接種が続いています。日接種回数が目標回数を上回れば、結果として目標回数は減っていくので、年末目標が12月初旬になるような目標前倒し達成も夢ではない状況です。

　しかしながら、「国民の70％が､､､」というのは、かなり幻想気味になっているいわゆる集団免疫からのもの。また、打っているワクチンは現時点でシノバック等中華ワクチン主体。今後、ファイザーモデルナが増えていくものの、これを見て楽観視するのは時期尚早ではあります。

　ともあれ、ワクチン接種は進みつつあるので、現状、国内線旅客機搭乗にワクチン接種が必要という航空会社が出てきていますし、10月からレストラン利用にはワクチン接種証提示も実施されるようになると思います。

　タイは貧富の差が激しい国ではあり、現状、ワクチンが打てずにワサワサしているのは、政府／行政にコネがないか、低所得者層か、ワクチン忌避者かになりつつあるので、結局、飛行機利用やレストラン利用にワクチン接種義務を課しても、困る人が少ないのでは？と、思われます。
　また、庶民は屋台飯を買って自宅で食べているか、屋台の横の野天で食べているわけで、レストランはワクチン必須としても、自然に棲み分けがされているようにも思えます。

　レストラン経営者としても、多少見込み客が減るにして、ロックダウンで強制的に店舗閉鎖が続いたものが店を開けられるわけで、そんな状況で「店で感染しました」などとなるより、「ワクチン接種証を見せてください」という方が、リスクが減っていいのでは？とも思います。

　表題で「も」と書きましたが、日本でも安倍さん～菅さんが陣頭指揮で尽力され、現時点で54％、10月には7割を超える勢いでワクチン接種が伸びています。

　大規模コンサートとか、映画館、レストラン､､等で、日本でもアプリ化されたワクチン証明書で、入場制限されるようになるのではと、あるいは制限してほしいものと、思います。