タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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木と林と森

 小学校1年生で、木と林と森という漢字を習います。

   

 何となく規模感で、1本の木がありまして、数本数十本並んで生えていると林になり、数百本、数千本、山全体で木が生えていれば森になる、、、と教わったか自分で理解したか、深く考えずに頭の中では整理していました。いずれにしても小学1年生の時から、その解釈は自分の中で変わっていないと思います。


 現在旅先なので、日ごろ愛用している新明解語源辞典が手元になく、webサイトで調べるしかないのですが、木(キ)の語源は生き(イキ)とか、毛(ケ)あたりが語源になったとか。木は人間の身近にあって、日本人の根源的な意識が宿っている言葉なんでしょうね。
 例えば、木を人間になぞらえるところがあり、目→芽、鼻→花、歯→葉、耳→実、身→幹など、自分たち人間に近いものとして、木を見ていたことがわかります。


 森の語源は盛り(モリ)というのが通説で、木がこんもりと盛り上がっている全体の形状を指しているようです。


 では林(ハヤシ)は?というと、生える、生やすが語源だとか。語源的にいえば人間が関与した樹木の区画を林という、、、ようです。


 上記の林と森の語源を頭に入れて以下を考えるとわかりやすいと思います。


果樹林 人間が食用になる木を生やしたもの
屋敷林 人間が家屋の周りに生やし、防風とか実を採集するためのもの
林業 木を生やして人間の用に供する職業
その他、杉林、松林、、、、


鎮守の森 古代は森の一部であったものが、神社の周りだけ残ったもの(規模によらない)


 ただし、よく考えると上記の反例は多々あり、白神山地のブナ林(世界遺産)は人間の手は加わっていない林ではあります。


 ちなみに、上記は日本語の「き」、「はやし」、「もり」を議論しており、漢字の木、林、森の由来を述べているわけではありませんので。