タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

タイ国内旅行15 イーサンクメール遺跡を巡る ⑤

ネットはTrueという携帯電話会社のものに入っています。
 タイには4つほど電話会社があり、Trueは比較的大きな部類の会社です。
 今回国境際で感じたのは、「AIS」じゃないと駄目だな、ということ。AISは軍隊系でタクシン(元首相)系です。タイの軍隊は給料が安いのと、差し迫った戦争危機感がないため、軍人さんたちに副業をやらせています。この状況はベトナムと変わりません。
 軍隊って、国有財産(土地)を持っていること、車両をたくさん持っていること、軍人に給与を支払うこと、、、など、実際には多くの事業の芽を持っており、車両がたくさんあれば、ガソリンは必要なので、全国でガソリンスタンドを経営しているとか。給与支払いのために銀行を設立するとか、、、、。そういった意味で、通信施設も軍隊ならではの資産で、電話会社も持っていて、これがAISです。
 国境際は軍隊が押さえていますから、最低限、軍隊系のAISは通じるわけです。1回目の越境では、Trueは通じましたが、2回目は全く通じませんでした。

これ見るとわかりますが、上部の石組みがなくなったのではなくて、もともと石積み煉瓦積みは中段までで、多分これより上部は木造だったように思えます

建物の上部がない遺跡

本日一回目の越境。図中青丸が寺院位置。
そもそも、国境線よりカンボジア側に張り出してタイの国境警備隊基地があり、さらにその先に遺跡入り口があります。遺跡全体はネットや柵で仕切られ、タイ側から見れば袋小路の状態でした。だから、この遺跡はカンボジアにありながら、カンボジアから立ち入れない遺跡です。タイによる不法占拠です。

大規模な人工地盤の上に寺院は建っています

国境外なのでなかなか写真を撮れませんが、緑のネットはカンボジア支配地。写真に写っていませんが、この遺跡だけで、5人の兵隊が監視しています。

元もとは岩山だったようで、デッパている岩を削って寺院にしたようです

写真だと伝わらないかもしれませんが、平面高さともでかいです。多分、国境が紛争状態に入る前に、復元の手が入ったのだと思います。

2回目の越境。緑の柵がありますが、向こうはカンボジアです、、、国際法上だと、写真を撮っている場所も、カンボジアです。正面に、現代の仏像が鎮座しています。
 遺跡の場所は、様々な先達さんのサイトを参考にしていますが、ここはどのサイトも、到達困難としています。一つにはネットが通じづらく、位置が不明な点、二つにはネット地図そのものがだいぶ古そう、、、、ということ。
 途中で何度あきらめたことか。ゴム林の中に迷い込んでしまい、砂地獄のような農道を走り回りました、、、雨季だったら途中でリタイヤでしょうね。

石の積み方は雑ですけどね。これがいったん崩れたものを再度積んだものなのか、建設当時のままで経年変化でずれたのか、分かりません。

見た目、古そうな、手が入っていない寺院跡のように見えます。建物の影に、兵隊さんが銃を持って立っています。