タイ国内旅行15 イーサンクメール遺跡を巡る ⑮
今日で1570km(5日間)、タイにおける最大のクメール遺跡、ピマーイに着きました。遺跡公園として整備され、街の中に遺跡があり、ホテルも遺跡に隣接しています。
博物館の圧倒的な収蔵物の良さを見せつけられ、見ているうちに、また来ようと思ってしまいます。写真をいっぱい撮っていますが、系統的にまたメモを取るなどしていませんから、観光客目線でしかなく、個人として振り返ってみても、あまり勉強にならないなと。ちゃんとした本を読んで、自分なりに整理したら面白そうだとも。何にでも手を出すいつもの悪い癖。
明朝は出発を遅らせて、朝の遺跡を楽しむつもりで、その後付近を160kmほど走って、隣町ナコンラチャシーマ泊、イーサン最後の日です。
年末年始の関係で、今日から国立博物館、国営史跡は入場料タダ。今日だけで200B浮きました。
ピマーイ国立博物館もタダ。
トイレは「手」水洗。
仏像ではありますが、ナーガ(コブラがモチーフ)が後背なので、しっくりきません
クメール王ジャヤバルマン7世像。仏教に帰依、クメール王朝の版図を最大にした11〜12世紀(平安末ー鎌倉初期)の王。クメールの王様としては唯一(?)、像が残っています。王なのに裸身なのは、出家だから?王は国教をヒンズー教+大乗仏教から小乗仏教に改宗しました。
薬師仏だそうですから、手に持っているのは薬壺。
ピマーイ寺院、アンコールワットより早い時代に作られたようで、タイ人学者はアンコールワットのモデルになったと言って、溜飲を下げています。でも、規模が全然違いますしね。大体、ここは王国の辺境の地であり、王朝の人がどれほどここまで来たかもわかりません。因みに、アンコールワット時代の美術様式を一般にアンコール様式と言いますが、タイではロッブリー様式と言います。ロッブリーはタイの地名でアンコール様式の寺院がたくさんあります。
白砂岩ですね。赤砂岩に比べると、白砂岩の方が若干、風化しにくいようです。屋根がちゃんと元のままの形です。
赤砂岩の屋根。瓦礫を積んだように見えます。材料のコバ面が風化して形をなしていません。
内側から見ると、せり出し式アーチであることがわかります。石のアーチを鋼のトラスで支える
これは門の内側です。こういう列柱形式の建物は、今回ここで初めて見ました。瓦が大量に出土したようで、屋根は木造の梁を渡していたようです。インド南部のドラヴィタがみんなこんな風でした。
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