ムクドリとアオショウビン
タイと日本でごく普通にみられる鳥は、
スズメ、カワラバト、ハシブトガラス、キジバト、サギ類、シギ類
ちょっと努力してカワセミくらいでしょうか。
実はムクドリは、今回の一時帰国で初めてカメラに収めたところですが、よくよくタイの
鳥類図鑑を見てみると、タイにも「日本の」ムクドリが掲載されています。
矢印を入れましたが、右側に横から見た姿の図版があり、左に生息地と体長とか特徴が
列記されています。
左側にはタイの白地図があり、生息地が色塗りされていますが、ムクドリの場合、
タイ北部のビルマ国境、バンコク近郊、タイ南部スラタニ(東海岸)辺りに、小さな〇
が記されているだけです。
察するに、台風などに流されてきた迷鳥か、人為的に持ち込まれたものが逃げたものか、
いずれかが観察されただけなのだと思われます。
ほとんど観察された事例がないにしても、わずかでもあれば図鑑に載せるわけですね。
これは日本で購入した写真図鑑です。カワセミ類のページを示しています。
タイでもよく見られるものを並べると、
ヤマショウビン 少ない旅鳥
ナンヨウショウビン ごく稀な迷鳥
アオショウビン ごく稀な迷鳥
ミツユビカワセミ 沖縄で1例
ルリオハチクイ 過去2例
ヤツガシラ 少ない旅鳥
、、、
旅鳥は渡りで日本を行き来する鳥、迷鳥はアクシデントで国内に飛来した鳥
「ごく稀な」は過去に1~数例の記録があるのみ
ヤマショウビンとヤツガシラは珍しい鳥だが、熱心な野鳥観察家なら見るチャンスはある
そのような鳥のようです。
以前にも紹介しましたが、昭和天皇がヤツガシラを見つけ、侍従がイモのヤツガシラだと
勘違いしたことがあるようですし。
その他、ナンヨウショウビン、アオショウビン等は、過去にほんの僅か観察例があるのみ
日本の図鑑にアオショウビンやナンヨウショウビンの姿を見た時は、
「エッ、日本でも見られるの?」と驚きましたが、タイの図鑑同様、可能な限り観察事例
を入れ込むのが、国は変われど鳥類図鑑の通例のようです。
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