Muang Boran Bueng Kok Chang
Muang Boran 古代の王国 Bueng 沼 Kok Chang ゾウの囲い
ナコンサワンからHuai Kha Khaeng自然保護区へ行く途上の古代遺跡。
古代遺跡と書きましたが、多分西暦1000年~1300年ごろの王城の跡。
直径だと570mくらい。古代の王国があった場所ではありますが、
時代がたって建物等がなくなった後で、周りの住民たちは「沼」とか
「象を飼っていた柵のあと」だろうと言い慣わしたのでしょう。
現地に立つと、単なる沼で、衛星写真でも見ないと、これが円形に土地を囲んだもの
とは見えません。
ムアンとは王国の意味で、タイ王国をタイ語で言うとムアン・タイです。
ムアンはこのように非常に大きな王国も意味しますが、例えばパタヤはムアン・パタヤと
呼ぶこともあり、今では単に都市のことを言います。
タイの古来からの政治体制はムアンのマンダラと呼ばれ、小さなムアンが曼荼羅図の
ように各地に勢力を張り、その時点で最強のムアンに対して朝貢を行って、大きく一つに
まとまるという形態で、スコータイ王朝もアユタヤ朝も、タイ全土を直接支配していた
わけではないようです。
この小さなムアンの「城」とでも呼べるのが、この遺跡です。
実際にみれば、沼の幅は広く、当時のこと、人力で掘削して、沼の横に土を盛り上げ
城壁としたわけで、そこそこの力を持つ王国だったのだろうとは思いますが、
文献資料には残っておらず、今はただ、居城の跡がゾウの柵の沼と呼ばれているだけ。
カワセミの仲間 Pied Kingfisher ヒメヤマセミ
遅い昼食をこの堀端で食べているとき、目の前でホバリングをして魚を狩るこの鳥が
現れました。5秒、10秒とホバリングして、急降下、沼に潜って1秒後飛び出してきます。



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