現在、バンコクのBenchakitt公園が大改修中で、公園規模がおよそ3倍近くなる予定。

　ルンピニ公園とBenchakitt公園の間には橋梁形式の緑道（Green Bridge skywalk　1.2㎞）が18年前に作られており、今回の大改修に合わせて、この緑道も全面改修される予定で、延長も1.5㎞ほどになる予定のようです。

　バンコク都心部の公園としてルンピニ公園は有名どころ（左側）。
　対してBenchakitt公園は規模が小さめだったことも含め、私自身、なんて読むのか?な公園。ただし、現在大幅拡張中で、完成後はルンピニ公園を上回る規模になるようです。

　図中、緑色の線が、現時点でも、両公園を結んでいるGreen Bridge skywalk。
　全面改修としましたが、全部取り壊して、新しい1.5㎞の橋を作る､､､ということです。

　日本で公共施設に携わってきたものとすると、高々18年前に作ったもので、構造的に劣化していない橋を取り壊して、新しいデザイン重視の橋に取り換えるということは、公共物をどう考えるかという基本的な、国造りのありようを疑うような行いだと思います。
　ちなみに、この国、発展途上国ということで、まだ日本から援助を受けている国なんですけどね､､､。

　ラジオ通り、日本大使館に行く途中で潜る、Green Bridge skywalkの歩道橋。
　正面左手側がルンピニ公園の北東隅になります。
　完成予想図を見ると、この橋も「変な橋」に架け変えられるみたいです。

　現況。
① 狭いドブのような排水路があり、その上に、橋が被さるように架けられています。
② 橋面には白線が書かれており、幅の広い側が自転車道となっていますが、自転車の登り口はありません。
③ kimono Cafeという隣接家屋から張出した形の喫茶店。タイ人の日本趣味です。
④ 6車線の都市内高速道路を跨ぐ橋は現在の形式は上路トラスですけども、架け替え予定のようです。

　上の②の写真の位置です。下の歩道が現在の橋で、その上に別の橋を架けるようです。

　上の④の写真の位置、6車線の都市内高速を跨ぐカ所です。
　この変な網状のものを現在の橋の上には付けられないと思うので、現在の鋼トラスは架け替えなのだと思います。

　先の6車線の高速道路を渡ったところにBenchakitt公園があります。
　公園部分は現在、植栽工事中です。公園に降りる側の橋はもう出来上がっています

　公園に降りる橋。公園は緑化工事中です。

　2枚前の完成パースだと、キレイな水辺に描かれていますが、実際にはこんな感じ。
　完成形のskywalkはこのまま水辺沿いに直進しますが、現況は運河を直角に渡っています

　この橋、コンクリート脚をコンクリート梁で繋いでラーメン構造にしています。
　その上に木製横梁を載せ、さらに木製縦桁を渡し、横板を載せて橋面にしています。
　二重橋形式です。