タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

托鉢しないからダメな僧侶だ

 浅草寺の近くには托鉢の僧侶がいて、同じ場所に陣取り、編み笠を被って、たまに法鈴を
鳴らし、喜捨に対して短く念仏/読経するという風景がありました。

 東北部シーサケット県で、寺院を捜索したところ、僧侶たちの個室で銃器、弾丸、
覚せい剤が発見され、また寺院の車両からも多くの覚せい剤が見つかったとのこと。


 二人の僧侶は、無住であった寺院に寄り付き、最初の頃は托鉢に周辺を廻っていたが、
そのうちに、托鉢にも出ず、夜になると若者が寺院に出入りするようになり、時折、
銃声の音が聞こえる状態であったとのこと。
 住民からの通報で、今回の捜索になりました。


 僧侶たちの住居部から薬物が見つかり、かつ、常用していたと供述しているようです。
 また、二人僧侶と同居していた男性所有の車両からも薬物が発見され、この男性は
自らのものでありかつ常用していたと供述。


 托鉢に現われない僧侶を不審に思った周辺住民がひそかに監視を開始すると、地域内の若者が僧侶の個室に入るのが見られ、宗教行事を行わない僧侶に対して、後ろ暗いことをしているから住民を寄せ付けないのだろうと、地元住民は確信したとのこと。


 若者たちに薬物を売り渡し、それで生活費を得ていたようです。


 二人の僧侶は、「一応、」正規の仏僧であったようで、還俗させられて、引き続き罪状の
取り調べを受けるようです。


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 タイ仏教では仏僧は寺院に属するものとされ、遊行の僧侶は基本認められません。
 ただし、現世を逃れたい、修行したいという人がいるのも事実で、仏教寺院に行くと、
そういう人たちを見かけます。


 タイ仏教は小乗仏教/上座仏教といわれ、狭義には修行を積んだ出家のみが輪廻から解脱
するとされていますが、これだと女性や在家(出家しない男性)は永遠に解脱できない
ので、そういった人たちを救う便法として、修行者/出家者に施しを行うことによって、
功徳を積むことが出来、それにより来世、より良い身分で生まれ変われるという考えが
作られました


 だから寺院周辺の住民から見れば、僧侶である限り、毎朝、托鉢をして住民から恵み施しを受ける僧侶でなければ困るわけで、寺院に仏僧がいる意味がないわけです。