望遠鏡2台同時観測 ①
天体を自動追尾できる経緯台が2台になったので、2台同時に一台のパソコンで制御できるかの検証実験。
同じ作業でも昼間の方が半分以下の時間でできるので、まずは出来る所まで地上風景で検証。
朝、清々しいパタヤ。、、、でも昨晩は曇り空で星見は出来ませんでした。
地上風景だけなので、経緯台は望遠鏡の載せる台として使うため、作業はいたって簡単に進みます。
天体カメラからパソコンへはUSBケーブルをつないで接続します。
カメラ接続状況を見ると、「ZWO ASI294MC」と「Neptune-C Ⅱ」という天体カメラ2つを認識していたので、まずは第一段階クリア。
ちなみに✓が入っている「TOSHIBA」はパソコンの内蔵カメラ。
この状態で私の鍛え上げられた半身裸体が画面に写っています。
UV-IRカットフィルターを付けた上掲写真左側鏡筒からの画像。
感度を落としても画面は真っ白なので、1/1000まで露出時間を落としてやっと画像になりました。
星雲用のごく狭い波長帯のみを通すフィルタを付けた上掲写真右側鏡筒からの映像。
あらかじめフィルターで光の量を絞っているので1/250程度でこの画像。
Windows上でSharpCapという映像ソフトを2画面立ち上げ、画面を切り替え切替え確認しましたが、ライブ映像を見る限りであれば、2台同時接続は可能のようです。
++++
でもスタックできませんでした。
天体写真の場合、一度に1000枚とか撮影して、それをパソコン上で合成してノイズを消し、天体を見ていきます。この作業は連続して1枚~10枚~100枚~と次々重ね合わせ合成する作業です。
画面に黄色い帯で「Have not been stacked, because: Could not align」という警告
位置決めが出来ないのでスタックできないというもの。
最初は波があって、船が揺れるので位置決め不可能なのかとも思い、地上の固定された風景でも確認しましたが同様に✕。
パソコン側から見ると、カメラで1/1000秒ごとに写真が撮られ、その画像がUSBケーブル経由でパソコンに送り込まれ、ライブ映像は画像を連続的に画面に映し出しています。
スタック合成はそれを連続的に合成していくわけですが、左右のカメラから同時に大量の画像データが送り込まれてくるので、パソコン上での処理が止まってしまったのかもしれません。
天体画像のスタック合成では、2秒~10秒程度の露出設定なので、カメラからの画像転送量が少なくなるため、2台同時にスタック合成できる可能性はありますが、これより先の検証は夜になってからですね。
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