SONYフランジバック CANONとの対比
天体写真の解説書に「フランジバック」という記載があり、面倒そうな言葉なので、見て見ぬふりをしてきました。
天文界隈で今まで一般に使われてきたのはCANNONやニコンであり、SONYはミラーレス主体かつ少数派であるためSONYカメラユーザー用の説明がなく、それもありよくわからないままにしていました。
これはΦ40㎜の小型鏡筒に天体用カメラを接続させたところですが、望遠鏡からどのくらい離れた位置でピントが合うかがわからずいつも難儀をしているので、定規で望遠鏡からの離れ(バックフォーカス)を記録したもの。
望遠鏡は1本の筒のように見えますが、実際は数種類のリング(延長筒)を繋げており、これで長さが調整してます。
Back-Focus 101: Celestron EdgeHD: C9.25, C11, and C14 Basic Back-Focus for DSLR and CCD/CMOS Cameras - YouTube
この望遠鏡の場合、全長146.05㎜のバックフォーカス長に合わせて、リングの長さを調整しなければならないと解説されています。
接続しているのはCANON製のカメラで、CANONの場合のフランジバック(取付面からセンサー位置までの距離)が44㎜なので、中間に11㎜のリングを挿入するとトータル146.05㎜が確保されるという説明になっています。
カメラのフランジバック長はメーカごとに異なり、上表だとキャノンは44㎜となっていて、これは上記動画での説明の通り。
私はSONYのEマウントカメラを所有しているのでバックフォーカス長は18㎜であり、仮に上記の望遠鏡にSONYカメラを接続しようとすると、上記画像にある11㎜の延長筒ではなく、44-18+11=37㎜の延長筒になるという計算です。
天体カメラの場合、146.05㎜を維持するためには、一段細くなっている延長筒の部分を55㎜の長さに維持するようにとの解説。
実際にはフィルターを挿入する必要があるので、フィルターの厚さ分を+55㎜に含める必要があり、事情を複雑にするのは、フィルターを挿入すると光がフィルターで折れ曲がり、「146.05㎜」が変わってきます。多少の前後のずれはピントの位置をずらせば対応できそうですが、詳しく説明している資料はまだ見つかっていません。
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