バンコクのアソーク。
　地下鉄と高架鉄道の乗り換えポイントで都心の一角。

　そのアソークに立つ高層コンドミニアムの一室で、男女2名の死体が発見されました。

　所轄警察暑から各マスコミには詳細報道は控えるようにとのお達しがあったとか。
　でもネット上には「詳細情報」がどんどん流れています。

　タイだと不敬罪というのがあって、王族に対する不敬は大きな罪になります。
　権力側はこれを拡大解釈して、「上級国民」からクレームが来そうな事案については報道規制に近い指示を出しますが、今回の関係者では大したことない上級国民だったためか、SNS上では詳細な情報も流れています。

・女性は著名なアイドル
・男性は士官学校の学生
・いわゆる無理心中で、男性が銃で女性を撃ち殺し、その後自殺
・女性は男性の執拗な復縁要求を避けるため事故現場になったコンドミニアムに転居
++++ここまでは三面記事的な内容

　報道差し止め要求があったのは以下のような事情
・男性の父親は議員で5月予定の選挙に立候補中？
・空軍の元司令官で現在も議員
・1か月前に詐欺の前科が判明して議会内の役職を解任

　最後は自殺ですが、実際は殺人ですからね。
　こういうのが警察の判断で伏せられてしまう､､､国ではあります

　こちらは同じ日にパタヤで起きた無理心中。
　女性から交際を断られた男性が女性を襲撃。
　銃弾2発を後頭部に打ち込んで女性を死亡させ、男性はバイクで逃走するものの路地に逃げ込んで銃で自殺したというもの。

　タイの人口は7000万人で、5000万丁近い銃が国内にあり、その半数以上が未登録とのこと。
　1970年頃、今から50年ほど前から平地のジャングルが切り開かれ、そういう過程で野獣に襲われるということもあって銃所持が一般になったと思いますが、その後も、銃が回収されることもなく、世論として銃規制を求める声もありません。
　状況が改善される兆しがないので、今後、最低1世代はこんな感じが続くのでしょう。

　だから決してタイ人とケンカしないこと。
　彼らに非があっても隠し持った銃で撃たれることを覚悟しないといけません。