これもソフトパワー?
タイ人女性がロンドンマラソンに出てそこそこの成績で完走。
成績はともあれ、彼女は「タイの民族衣装を着てマラソンを完走した初めての人」ということでギネスに登録されたとのこと。
この程度のことでギネスブックに載るのかどうか甚だ疑問ではありますが、仮にギネスに掲載されるとして、写真左のように冠をつけて動きにくそうな衣装で走ったようで、マラソン完走という意味でこんな格好で走る人はいないのでしょう、、、
タイでは芸能ニュース的に取り上げられていますが、論調としては「タイ文化を広く世界に知らしめた」、タイが目指すべきソフトパワーの見本とのこと。
工業製品やハイテク製品で世界に打って出るような力はタイにありません。一言でいえば、そういう企業は現時点でありません。工業系でいえば、できるのは日本とか中国への部品供給とか、日本ブランドでの製品完成程度です。
それに対して、タイ料理、タイ独自の食材、調味料、タイの音楽、あるいは仏教の伝統みたいなタイという国がもともと持っているものを広く世界に売り出せば、元手はただで競争相手もいないだろう、、、というのがソフトパワー戦略です。
ロンドンマラソンをタイの民族衣装で走れば写真ネタにはなるわけで、ある面成功したのでしょうが、なんか方向性が違うなあと思ってしまいます。
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