太陽の自動追尾
低倍率で太陽の全球を見ている場合はあまり気が付かなかったのですが、バローレンズで2倍3倍に拡大して見ていると、段々と太陽が視野から外れていきます。
太陽面は大気の揺らぎでモヨモヨ動いてしまうので、通常は一度に1000枚くらい写真を撮って、上位25%とか50%の良像を重ね合わせて1枚の写真に仕上げます。多数枚数を重ね合わせると一枚ごとの像の揺れは消えてしまい「一番もっともらしい」像に仕上がります。
私の今の設定では1000枚の写真を撮影するのに70秒くらいかかりますが、この程度であれば、カメラ視野から大きくずれることはなく、まあまあ調整の範囲。
ある時点でのプロミネンスを撮影するのは、ほぼ問題なくできるようになりました
プロミネンスの撮影でタイムラプスに挑戦しようとして、1分間隔で20分間連続撮影を行ったところ、バローレンズを用いて拡大撮影していたこともあり、当該プロミネンスは20分間撮影できたものの、太陽の位置が視野の1/3くらいずれてしまいました。
(左はタイムラプス撮影開始時。右はタイムラプス撮影10分後)
結局、タイムラプスで見たいのは太陽のズレではなくて、太陽面から吹きあがるプロミネンスの時間変化なのですが、どうしても太陽のズレの方に目が行ってしまいます。
撮影後に画像の芯を一枚一枚調整して、太陽がズレないように後加工することもできるのですが、辛気臭いというか、結構面倒な作業であり、作業早々、諦めました。
これを防ぐためには、
① 赤道儀の設置精度を向上させる
② 太陽の動きのズレを調整するオートガイドシステムを導入する
大きな課題です。
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