古寺を金ペンキで塗ることほど良いことはない
アユタヤ時代700~300年前の寺院。
日本でいえば文化財に相当する寺院を金色のペンキで「補修」。
本当のところはどうであれ、タイで大切にされるもの3つを上げれば、仏教、国歌、王室になります。
国家は当然こと。王室は外国人がとやかく言うことでもなく、では仏教はといえば、国家と王室に深くかかわっています。戦前の日本における神道みたいな地位にあるのが仏教といえるかもしれません。
日本でも、例えば金閣寺に新たな漆を足して金箔を貼っていますが、そうすることの是非は別として、可能な限りもともとの工法で補修されています。、、、建立当初の姿に戻すということですね。
銀閣寺が物足りないからとして、銀箔を貼ったり金箔で飾ることはしません。
タイの仏教建築が、かつて写真のような金色で覆われていた時代はなく、法隆寺の壁画のように漆喰が塗られ飛翔天が描かれていた程度です。
このようにして特に大きな問題がないのは、タイ人の多くが「金色に塗られてきれいになったね」と肯定的に見ているからです。タイではどこの寺でも大なり小なり、金色ペンキで古くからの建物を塗るようになっています、、、繰返しますが昔の姿ではありません。
現代に生きるタイ人が好ましいと思っている姿にどんどん変えていっています。
我々は、、、私はというべきでしょうが、日本の仏教建築は宗教というよりは文化財、芸術として観ています。この国の人たちは歴史を大切にしない人たちだな、、、と思います。
逆に、仏教が現世で価値あるものとして、タイの人々が思っている証なのでしょうけども
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