タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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女性教諭 クビ覚悟で同僚教師を告発

 チェンマイの学校で不正が横行していると女性教諭が職を賭して告発。


 タイの学校は校長を頂点とした一種不可侵の組織で、一種の王国のようなもの。
 多くの不正や乱暴、体罰が行われているようですが、父兄からの苦情はニュースでよく見かけますが、警察に取り上げられないこともしばしば、また教師が罪を課せられる段になると、「あの先生はいい先生だ」という罪軽減の嘆願書のようなものが提出され、結局有耶無耶になることが多く、また告発者が返って村八分的になることもしばしばのようで、心を痛める一部良心的な教師も同僚教諭の粗暴卑劣な行為を見て見ぬふりをするのが一般的です。
 ある面、従順な国民を育てる組織なので暴力はごく当たり前なわけです。


 特に今までは軍部がクーデタをおこしそれがそのまま民政に移った政権なので、多少の暴力があっても、反政府的な行動を起こす学生が育つよりはましという見方もあるようです。
 従順であまり物事を考えない、組織の上の者に従う人材が育てばよろしい、、、という風潮がまかり通っていました。タイは王国なのでそれでよいのかもしれません。

 右の生徒の頭髪が特徴をよく表していますが、公務員や学童に強制されている髪型で通称「下僕カット」。坊主頭もしくは、頭髪上部のみを幾らか残す髪型で、特に警察や軍隊はこの髪型が強制されています。


 教育省は繰返し、髪型を強制することはないと言っていますが、実際には女生徒の髪の長さ制限や男子生徒の下僕カットは周知の事実。
 教師がハサミを持ってきて、女生徒の髪をぷっつり切るなどもよくあることのようです。

 今回の告発は教師による体罰。蹴り飛ばされ生徒は頭に切り傷を負ったとのこと。


 合わせて、
・児童基金の金を流用して、ある職員はプーケットビーチへの旅行費用とした
・同じ基金を流用してある職員はカラオケバー(売春)に通っている
 などの同僚教師の不正行為も告発しています。


 もちろんいつものように校長は、旅行費用は自分たちで出した、ケガなどしていないと抗弁。

 最近急速に、状況は変わってきています。 
 変わったのは、先の選挙で「民主派」が勝ち、政権交代がありそうだということからかもしれません。


 公務員はある面、状況を見るのに敏ですので、この件についてチェンマイ知事が警察に調査を命じ、勇気を鼓して告発に及んだ女性教諭を称賛しています。
 警察は、トカゲの尻尾り切りのように、該当教師を罪に問い、校長を免職させるように動くのだと思います。