オートガイダー
5月一時帰国で種々のものを持ち帰りました。
順次大物、、、赤道儀2基とか太陽望遠鏡などから開封し、とりあえず動くようにしています。
赤道儀については、現時点では「使える」という程度で、赤道儀稼働の精度を上げていくことが、今後必要になります。
その際、
① 赤道儀の設置精度を上げる手順
② 赤道儀の微妙な揺らぎを制御する機構(オートガイダー)の導入
を学び使いこなせるようになる必要があります。
下記は、②に必要な器具。
Φ32㎜ L=126㎜(F4)のオートガイダー用の望遠鏡です。
カーボンファイバー製の鏡筒先端に屈折用レンズがついていて、右側に天体用カメラを挿入して星を撮影するものです。
この小型望遠鏡で撮影された星の位置を機器が判断して、自動追尾中の赤道儀が不安定な挙動で揺れ動くたびに、それを打ち消す方向に赤道儀が動くように自動的に指示を出す際の「目」となるものです。
今までも自動追尾させて淡い星雲を撮影していましたが、1枚当たりの露出時間は最大でも2分程度に収めていました。これは追尾用の架台が「暴れる」ため、長時間露光しても星がブレブレになるからでした。
このオートガイダーシステムを構築することにより、長時間露光しても星の位置はブレなくなり、淡い天体からのフォトンをCMOSが貯めることができ、鮮やかな写真になるハズ、、、です。
赤いリングの場所を回転させると鏡筒が伸び、この赤いリングで固定することにより、結果的にピントの調整ができる構造になっています。私自身は8㎜程度繰出した段階でピントが合いましたので限界までは伸ばさなかったのですが、資料写真によればこの程度まで繰出せるようです。
この状態でもピントが合いました。
ただし、天体カメラの「かかり」が数㎜しかなく、本来は天体カメラの赤い部分が鏡筒内に収まったくらいでないと不安定さは否めません。
実務的には赤い部分をもっと鏡筒内に押し込んで、前記写真のように鏡筒を長く延ばすことによってピントを位置を確保することになりそうです。
なお、赤い天体カメラは現在、太陽撮影に使用しているモノクロカメラです。本来はこのオートガイダー用に購入したものであり、オートガイダーにはこのカメラが必須なので、次回日本帰国の際には太陽撮影用に別途天体カメラを買わないと機材のやりくりが出来ない状態。
10㎞先、ラン島の風景。
雨季のただなかなので視界最低ですが、ピントは合うようです。
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