いろいろな意味で整理
例えば漠然と、銀河を見るとか星雲星団の写真を撮るといっても、
① パタヤでできることできないことの整理
② 圧倒的に観測時間の長いパタヤでの星見に適した機材の準備
③ 限られた時間の遠征地で何を優先的に見るか
など、考えるべきことはあるわけです。
例えば、オリオン大星雲。
これはHα等輝線スペクトルを選択透過するフィルタを使えば、パタヤでも細部構造の分かる写真が撮れます。
コンクールに出すような写真を目指しているわけではないので、光害溢れるパタヤの地で、最大限努力すればいいのではないかと思うわけです。
例えば、すばる・プレアデス星団の分子雲。
分子雲として見えるものは、星団の星々が周辺の星の卵たちを照らしているものですが、光の波長に偏りがないためパタヤの都市光に埋もれてしまいます。
だから星団にまとわりつく分子雲を見ようとするならば、空の暗い場所に行ってみるしかありません。
例えば、銀河。
天の川銀河の外、非常に遠方にある天体です。
メシエ番号がつくものは比較的大きいものでかつ、銀河は太陽がたくさん集まったような天体なので、フィルタで光害成分を除去してしまうとバランスの悪い画像になり、やはり空が暗い方が詳細構造が見えてきます。
またNGC番号だけがつくような遠方の銀河でエッジオン(銀河を横から見ているもの)銀河だと、近赤外透過フィルタで撮影することにより、都市光の主要成分である可視光を除いてしまえば銀河の形がくっきり見えるようになります。画像はモノクロになりますが、もともと遠方なので色合いなどはほぼ皆無なのでモノクロでもいいわけです。
上記のようなことを考えて整理したのが冒頭の表です。
パタヤでは、
銀河であれば、近赤外でエッジオン銀河をみる。
星雲であれば、Hα輝線で見られる輝線星雲、惑星状星雲、超新星残骸をみる
星団は諦める。
遠方の空が暗い場所まで星見遠征するのなら、パタヤで見られないものを中心に見る
このように整理すると、自宅ベランダからは北天方向が見えませんので、1時間程度で全天あるいは北天が見える場所までの軽微な星見遠征を考えることも意味が出て来ます。
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