TriAtlas アプリ
SNSで見かけたTriAtlasというアプリ。
シンプルと言えば、これだけシンプルなアプリはなさそうです。
星の地図、星図をタブレットに表示してくれるソフトです。
12等級までの星が網羅されていて、私的にありがたいのは星雲の表示が豊富なこと。
ただし表示形式は、他のアプリではごく普通の電子的な表示ではなく、いうなれば紙の星図をタブレット上で見える(だけの)形式で、例えば星なり星雲をタブレット上で指で押しても説明文が立ち上がるわけではありません。
これが初期画面で全天を571の星図に分け、このページだけ指で押すと指定の星図画面が出てくる仕組みになっています。
これはStellariumでさそり座アンタレスの周辺を見た図
星雲星団という深天体の表示で見ると、M4、M80、IC4605、IC4604、NGC6144が表示されています。一目で見ればこの程度の表示でよいのでしょうし、この画面を拡大していうとより細かい深天体までが表示されます。
画面中央ちょっと下のアルニヤトの周りにある赤い雲を調べるために拡大したのが下記
アルニヤトの右側の赤い雲がだいぶ見えてきましたが、この赤い雲自体の名称は出てきません。
これが1枚の星図。星図番号373。さそり座の頭の部分です。
青い矢印が前述のアルニヤト周辺です
上記を拡大するとσ(シグマ星)周辺の赤いモワモワとした星雲について、「Sh 2-9」(シャープレスNo.9)が表示されています。
シャープレスカタログに掲載されている天体は輝線星雲などHα線で輝く天体で、光害地パタヤでも観察可能な天体であり、私としては場所を把握しておきたいものです。
このTriAtlasだと、星図を出せばシャープレスカタログの天体の位置が、そのまま確認できるので便利な星図だなと思います。
ちなみにこれはWeb版のStellariumで、赤い雲をクリックすればそれがSh 2-9であることが表示され詳細データも出てきます。TriAtlasにはこのような検索機能はないので、結局、状況に応じて使い分けが必要です。
このアプリは現地に持ち出せますのでファインダーやPC画像で星の位置を確かめらながら星を特定していくなどには便利な機材なんでしょうね。現実的にはアノテーション機能で代替えもできるのでしょうが、その辺は使ってみて比較していくのでしょうね。
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