タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

パタヤの迷惑ビル パタヤ前市長に逮捕状

 パタヤの展望台正面に見える建設中のビル。
 実はこのビル、私がパタヤに来た7年前からずっとこの状態。
 現時点でこのビルは撤去が法的に決まっている状態のようですが、誰がこの撤去費用を出すかで揉めているとも。


 タイのコンドミニアムは、環境影響評価(EIA)が認可された段階で販売が開始されます。最初に頭金1割程度?の納入が求められ、あとは月ごととか建築の進捗に合わせて分割払いを行い、完成時点で最終納付して所有者の手にコンドミニアムの部屋が引き渡されます。


 ですからほぼ最上階まで骨組みが出来、下層階ではガラスなどがはめ込まれた状況なので、所有者は5割以上はお金を払い込んでいるのではないかと、、、推察されます。


 建築資材や人員に払込金額は使われており、撤去ということなので払い込んだお金は戻ってきません。
 撤去費を出すのは、所有者?デベロッパー?あるいは市当局?

    汚職・不正行為刑事裁判所は、パタヤビーチ近くに物議を醸しているウォーターフロントビルを建設するための建築建設許可を不適切に発行した疑いで、元パタヤ市長イティポール・クンプルエムに対し逮捕状を発行した、とのこと。


 タイ文化大臣も務めたイティポールは、パタヤ市長だった2008年にバリハイ社に不適切な建設許可を与えたとして国家汚職防止委員会(NACC)から告発されていいるようです。


 ウォーターフロントの建物をめぐる論争は、プラタムナック展望台からパタヤ湾の眺めを妨げているとして住民がこの建物に対して苦情を申し立てたときが最初。
 そこにはタイ王立海軍の父の像が海を指して立っていますが、今は海ではなくコンドミニアムを指さしている状態。


 NACCは苦情を調査し建設の中止を要請し、それからほぼ 10 年が経過。
 このプロジェクトは数多くの法的問題により行き詰まり状態で、建物は今日に至るまでバリハイ桟橋の大きな目障りな存在として存在し続けています。


 イティポールに対する逮捕状の発行は、9月4日に検察に容疑を認める報告を怠ったことを受けて発行され、その後NACC は同氏に対する令状を請求し、9 月 5 日に即座に発行。
 犯罪容疑としては、不法に環境影響評価を行ってビル建設にゴーサインを出したということのようです。


 刑法第 157 条に基づき有罪判決を受けた場合、イティポールは 1 年から 10 年の懲役刑に処される可能性があります。またこの事件の時効は15年であり、2023年9月10日に満了するというギリギリで逮捕状発効。


 ちなみにパタヤ前市長イティポールはタイ東部地域を牛耳る家族の出身。
 前市長の父親は数々の悪行で懲役刑が科せられているものの、どこかの病院で収監されることもなく悠々自適の生活を行っているとのこと。