タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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ロビンフッドの死

 「ロビンフッド」をgoogle検索すると、「中世イングランドの伝説上の人物」と検索で出てきます。


 ここで、「ロビンフッド」と「株 or 証券」で検索すると、米国の証券会社や不慣れな株式投資に足を踏み入れ大損した若者や、本当の死を選んでしまった若者の悲しい話が検索欄に出てきます。

 

 話変わって、上記、ウォール街のランダム・ウォーカーには、次の挿話があります。


 ニューヨークに赴任してきたイギリス特派員の感想を、次のように記しています。
 「話題としては禁酒法、ヘミングウェイ、エアコン、音楽、競馬などいろいろあるが、最後はいつも株の話になってしまう。そしてそこで初めてみんな真剣になるのだ」


 この挿話は「いにしえのゴルコンダにて」という本からの引用なのですが、小生の本棚にあるはずのこの「Once in Golconda」が見当たらず記憶で別の挿話を紹介すると、「靴磨きの少年でさえ、証券取引所から流れる取引情報を載せたティッカーテープに気を取られている」。


 二つの挿話は世界大恐慌が起きる寸前のニューヨークの状況です。
 挿話が言わんとしていることは、「素人筋が大挙して株式市場に押し寄せるとバブルが起こり、その後、株価は暴落する」ということのようです。


 米国ではCOVID19で300万以上の職が失われましたが、国民一律12万円/月の支給があり、失業手当も月25万円近い上乗せがありました。


 冒頭のロビンフッドに戻ると、ロビンフッドというスマホアプリがあり、少額で株式投資が手数料無料で行えます。


 学生さんにも現金支給があったわけですが、外出できなくstay-homeの中、スマホゲームの延長線上でロビンフッドアプリを通して株式市場に多くの若者が流入しているようで、口座開設は1000万件を突破したとか。これらの若者をロビンフッドといい、彼らが好む銘柄をロビンフッド銘柄というようです。


 日本で数年前、ビットコイン、仮想通貨ブームがあり、「みんな儲かっているらしい」ということで、一般の方がレバレッジを利かせた取引に参入しました。最後、ネット上でのコイン盗難などがあり、わずかな億り人と大多数は大損、過大な負債を負ってブームは消え去りました。


 表題の「ロビンフッドの死」ですが、ある大学生がオプション取引したところ、スマホ画面の一時的な流れの中で、8000万円近い負債額が表示され、これを悲観して自殺したという事例があったようです。


 自分の金であれば一生懸命に勉強し、数多くの失敗をしながらも、資産を築き上げていくことが可能なのが、株式投資だと私は思っています。