タイ国内旅行19 ナコンパトム行 ⑫
汚い橋というか、見た目パッとしない橋ですが、初めてこのような橋を見ました。
考えも及ばない特殊な構造の橋です、、、1枚目の写真にも写っていますが、そういう前提条件なしにこの写真を見れば、「日本にはないが、まあ開発途上国にはありがちな橋だな」というのが専門家の感触だと思います。
ディテールは後の写真にありますが、中央の航路設定したところを大きく飛ばし、左右は短い間隔で橋脚を入れています。
1分に1台以上、バイクが通り過ぎます。バイク運転手は下りず、乗車したまま坂道を登っていきます。
柱の細さは「言いっこなし」ですね。橋の鉛直荷重を支えるだけならこの程度の太さなのでしょう、、、逆にいえば、橋が軽いので仮に水平力を受けてもこの程度の太さでOKなのでしょうが。
橋の「主桁」はトラス構造です。
錆だらけですが、それほど古そうな橋でもなさそうです。
斜材は丸鋼を2本組で入れていますが、斜材の向きは、専門的にいうと、ワーレントラスになっているので、これで有効に効くのだろうか?と疑問はあります。
床組みは木製です。断面としては効率が良い方向、、、すなわち縦置きにしています。釘を打って固定しています。ただしこの形の固定方法だと、橋のねじれというか、桁の倒れにはほとんど抵抗してくれませんね。
ちょっと見にくいですが、床組みを橋直角方向に支える木製部材はたくさん見えますが、全体構造としての鋼製横桁(塗装部材)は1/3点に2本見えるだけです。橋桁端部はコンクリートの横梁で支えているということで、横桁はありません。、、、非常にユニークです。
トラス桁は強固な横桁で止めていないので、「横倒れ」してしまいます。
これを防ぐために、橋脚からコンクリート柱を立ち上げてトラス桁を挟み込む形で固定しています、、、これが非常にユニークな点です。
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