ラヨーン国立公園/植物園巡り ⑥
Raksamae Bridge
RAKSAMAE、「正しいことを愛する」とでも訳せます。
この標識の写真、誤解を与えますね。何となく吊り橋に見えます、まあ吊り橋なんですけどね。
現地についても、しばらく騙されていました、、、この橋は吊り橋なんだと。
どうしても手前側が見えてしまいます。
実際には、中央径間は斜張ケーブルで持たせており、吊りケーブルは張っていません。
あとで詳細述べますが、歩廊を支える桁はパイプで構成したトラス桁で、桁高が低くかつ構造的に透けているので、透明感というか非常に軽く見える橋ですね。
冷静に見れば吊り橋ケーブルが細いですね。ただし側径間部は、歩いていても揺れません。相応の構造なのだと思います。
中央径間は、一人で歩いても微妙に揺れます。上下方向より、横方向に揺れている感じがします。
吊り橋だと耐風安定性が課題になりますが、正面のマングローブ林があることも含め、実際的に風の問題はないのかもしれません。
島側の入り口に立っている橋の門。
上段の大きな文字は橋の名前、下は地名。タンボン(地区名)、アンプー(郡名)、ジャンワット(県名)が左から書かれています。
対岸の島側から見た図
主ケーブルが折れて見えます。逆に吊りケーブルが効いていることになります。また斜張ケーブルは撓んで見えます。
実際に、橋を渡って、斜張ケーブルを触るとダランダランして力が入っていません。吊りケーブルには張力が入っています。
ということで、側径間側は吊り橋として機能しています。
吊り橋主ケーブルのアンカーです。
これと同様の仕組みが主塔頭部に埋め込まれています。
主塔のケーブル端の取合い。
輪にしたケーブルをコンクリート主塔に埋め込み、斜張ケーブルと吊りケーブルの端部を回し掛けしクランプ止めしています。見栄えは悪いですが、簡易といえば簡易。
主ケーブルと吊りケーブルとの取合い。これはいかにも乱暴。日本にもあるのかな?こういう使い方。使えるものを使ったという感じなのでしょうけど。主ケーブル側も吊りケーブル側も、こういった力が入ることを想定していないと思われます。
主桁は3本。丸パイプを使ったトラス構造です。桁高が非常に低く、歩廊全体をスレンダーに見せています。吊り位置に横桁を渡して横桁端部を吊り上げる形。
また横から見ると三角形に透けて見えるので、透明感があるというか軽い橋に見えます
お嬢さんが向こうから歩いてきたのでパチリ。隠し撮り風に撮ってしまいましたが、本人たちは至って気さくで、ちゃんと頼めばもうちょっといいアングルで撮れたと思います。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。