中国人は不動産残額を支払えない
記事によると、従来から中国人投資家に依存していたコンドミニアム市場では、Covid-19パンデミックで大打撃を受けているとのこと。
問題は二つあって、
① 市場に新しい外国人投資家がタイに来られないことこと。多くは中国本土、香港の中国人投資家で、旅行制限により、潜在的なバイヤーの98%がタイに来ることができない。
② すでにコンドミニアムを購入した人が、タイに行くことができず、送金に問題があったため、支払いを続けることができていないこと。
タイコンドミニアムの場合、多くは頭金として30%が支払われ、残金70%は建物の建設進捗に応じて分割払いされているようです。約1万件の契約で、部分的に支払われただけで、分割払いが停止しているとのこと。
①はそのまま理解するとして、②は深いことを軽くサラッと文章にしています。記事の言わんとしていることは、以下だと思います。
++ 対米貿易戦争等で、外貨準備高が減少傾向にあり、仮に投資家にお金があっても、中国政府の個人による海外投資抑制策によって、銀行から海外送金ができない
++ 上記の場合、中国人投資家が金等で保管している現物資産を持ち出し、タイで換金してすることも従来では可能だったが、渡航制限により持運ぶことができない。
++ そもそも論として、中国の景気が冷え込み、残金の確保ができない。
記事では、購買者からの残額支払いが滞ったため、キャッシュフローの問題を抱えている開発者を助けるために、政府に50億バーツの基金が設立してほしいと、不動産業界は申し入れしているようです。、、、まあ、中国人相手に不動産開発をしているのまた、タイ在住の中国系移民たちなのですけどね。
左の建物はコンドミニアム。ただし当初から部屋貸し前提での投資物件。見た目30㎡くらい?
右は建設中のホテル。今日じっくり見るまではコンドミニアムかと思っていましたが、バルコニーがないのでホテル仕様ですね。こちらも各戸別にオーナーが異なる形式だと思われますが、基本構造は出来上がり、外装も下から出来上がっていますから、ギリギリセーフでCOVID19の影響を回避できたのかもしれません。
ショッピングセンターの上層階をつぎ足し、ホテルに改造しようとした「マイクショッピングセンター」。
ビーチロードに隣接するショッピングセンターとして草分け的存在でしたが、現在ではアラブ人とかインド人がまとめ買いする雑多なフロアーがあるだけになってしまい、ホテルメインの建物に変更しようとしたもの。
試みとしては妥当だと思いますが、COVID19にぶつかってしまい、ショッピングセンターのテナント収入も落ち込んだためか、足場を付けたまま工事は休止。タワークレーンが立っていましたが、これは撤去済み。
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