タイ国内旅行 20 チャイニャート行 ⑳
アユタヤ県セナ郡、セナの町。
日本流にいうと水郷の町とでもいうのか。運河と運河の分流点で、どこまでが川でどこが宅地なのか、、、結局、川や沼地の上に家が建てられ、人々が自在に移動できるように橋が多数架けられていて、川の中の橋梁形式の道も縦横無尽という言葉が当てはまるようくらいに張り巡らされています。
セナの橋①
構造的には斜張橋、双方の主塔から張り出された斜材によって吊り上げられています。
仏暦2533年(西暦1990年)の建造。30年前の橋です。橋名はสามัคคี橋(サマックキー橋)。タイ語直訳で「調和のとれた」という意味。
耳桁、すなわち一番外側の桁は手すりの支柱を巻き込む形で2枚の板からなっています。耳桁のねじり剛性も増えます。
斜張ケーブルは長い方は耳桁の内側、短い側は耳桁の外側を吊っています。力のバランス的にはこれが良いのでしょうし、2枚組で剛性を高めた耳桁も効果を発揮できます。
この橋は、トラスの三角形が2つ重なった大きな橋で、さらに吊り構造を加えています。
木橋だと鉄筋で吊っている場合もありますが、この橋梁ではワイヤーを用いています。クランプ止めが1か所しかないのは?ですが。
左側字が切れてしまいましたが、ロットヨンハームパーン。車は通れません。
橋を作った時の状況として、車両の走行帯がはっきり設定されていますので、自動車走行を前提に架けられたものと思われます。
小学校に行く道。タイでは非常に珍しく、キリスト教の教会が横に建っています。
タイの小学校は、仏教寺院やモスクの敷地内にあります。仏教において橋を造ることは、最高の善行の一つであり、人々は寺院に参詣するための橋を造りました。イスラム教徒もこれを真似ているのだと思いますが、キリスト教徒といってもタイ人に変わりなく、教会へ行く橋を同じ思いで掛けたのでしょうか。
個人の家と対岸の家を結んだ橋。
左側に住むおばあさんと10分くらい、「橋の写真を撮らせてくれ」、「ついてはここを通りたいのだが、、、」と当方の思いをタイ語で。ばあさん曰く、通りに出て大きく回ると橋があり、その袂から川沿いに道が続いていると、、、、言ったらしい。実際、そうでした。
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