タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

仏教ばかりではないタイ人の信仰

朝、散歩しようとコンドミニアム正面玄関に出ると、坊さんの集団。タイでは自宅を新築すると地元の坊さんに読経してもらい、タンブンします。築13年の建物なので今更、新築祝いでもないでしょうが、何かの祝い事があり、それに招いたものと思います。
 タイは小乗仏教の国と言われますが、女性は出家できないので教義的には救われませんし、一般の男性も生活を捨て出家生活を送ることはありませんので、本来の意味での仏教信仰をそのまま実践することは、多くのタイ人にとって無縁のことです。
 タイに仏教がやってきて、支配者が仏教を利用して国民を統治しようとした段階で、僧侶や寺院にタンブン(喜捨)することにより、現世利益/死者への追善供養ができるという教えを広め、これが現在の一般的なタイ人の仏教とのかかわりとなっています。
 最近、パタヤ警察の一角が最近整備され、幾つかの祠が建てられました。それをみると、タイ人の宗教が仏教一辺倒ではなく、土地神、祖先や国家の英雄も信仰の対象となっています。ある面、日本人と同じように様々なものを信仰の対象としているようです。

朝、6時半くらい。ワゴン車3台に分乗してやって来ました。全員で10名ほど。

仏具らしきものは紺色の服を着た寺男?がもつ「うちわ」状のものだけ。

パタヤ警察署前にできた祠。新造ということもあり立派に見えます

昼間だとコントラストがないので、夜の風景。一番右の銅像は別格として、祠の大きさは明らかに違います。崇拝の度合いが違うのか、持っている霊力の違いなのかは不明。

左側、一番大きくて立派な祠です。神様の使いである象がいます。説明書を読むと、ブラフマー神を祭ったもの(ヒンズー教由来)のようです。写真では判然としませんが、4つの顔を持つ神様、創造神であるトリムルティを祭っています。
 タイでは土地ごとに土地神様がいて、各戸でこれを祭ります。これを敬わないとピー(悪霊)に取りつかれると信じられていますが、悪霊から人々を守るため、仏教ではなくヒンズー教の神に頼っているわけです。

見慣れた人ならわかりますが、タイの寺院をまねて作っていて、説明書きには「チャイモンコンを崇拝する」と書いてあります。チャイモンコンは一般に寺の名前で、一番有名なのはアユタヤのワットヤイチャイモンコンですが、吉祥なる勝利という意味で、国家守護を目的としたものだと思われます。パタヤにも同名の寺院があり、そこから分社したのかもしれません。警察は国の一機関ですから、さもありなん、とは思います。

順番的には3番目、最も小さい祠。写真が小さくて恐縮ですが、家の中から人形が顔を出しています。祖先を祭る祠のようです。

こちらは、誰だかわかりません。多分、現王朝に関係する一人なのでしょう。一番有名なのはラーマ5世ですが、ちょっと顔が違うように思います。